サマワ派遣の陸自経費を防衛庁が取りまとめ中
毎日は12月16日に「サマワ派遣:陸自経費、計740億円 砂漠用装備割高に」〔小山由宇〕を配信。
記事は、イラク南部のサマワに2年半にわたって延べ5500人が駐留した陸上自衛隊の派遣経費が、総額約740億円に上る見込みであることが防衛庁の調べで分かったと報じる。内訳は公表していないが、初の「戦地」派遣だったのに加え、砂漠という特殊な風土だったこともあり、装備品の購入・修理費の割合が高いとか。陸自のサマワ派遣期間は16年1月~18年7月で、経費は、(1)隊員600人の生活費や手当、(2)装備品の購入、修理費、(3)道路整備など復旧活動に要した金額、などに大別され、17年度までに624億円が使われており、18年度の支出は確定していないが、116億円が見込まれているとのこと。「要さいのようだ」とも言われた広大な宿営施設を建設したほか、無人偵察機を飛ばしたり、装輪装甲車を初めて国外に持って行くなど、今後も予想されるさまざまな海外派遣に向けた「実験」の意味合いもあったとか。単純に比較は出来ないが、テロ特別措置法に基づき13年12月からインド洋に派遣されている海上自衛隊は、今年9月までに延べ1万300人を送り出し、経費は陸自より少ない504億円となっているとのこと。政府・与党は、130億ドルの巨費を投じ、国際社会から「金だけ出して人を出さない」と評価されなかった2年からの湾岸危機・戦争と比べ、「イラク派遣はサマワ復興に貢献したと評価された。人的貢献が重要だということだ」(自民党国防族議員)としているが、経費も含めた陸自派遣の最終評価は混迷するイラク情勢の行方次第といえそうと記事は評する。