りそなが民間資金を導入してでも公的資金を返済したいらしい | 公会計の動向

りそなが民間資金を導入してでも公的資金を返済したいらしい

 11月11日付け日本経済新聞朝刊4面に「りそなの公的資金、8000億円、民間出資で返済、新健全計画、提携先、年内に決定も」の記事。

 記事は、りそなホールディングス(HD)が今月中旬にまとめる「経営健全化計画」の骨格について、約2兆9千億円に上る公的資金の返済については、利益剰余金のほか7千億―8千億円分を機関投資家などから調達して早期完済を狙い、最終年度の2009年度には3300億円前後の連結純利益を目指すと報じる。中期目標を固めたことで、りそなは今後、営業力の強化に向けて事業提携するパートナー選びを本格化すると記事は伝える。経営健全化計画は公的資金の注入行が2年に1度、内容を見直して金融庁に提出するもので、りそなが抱える公的資金は、今月時点で「優先株式」が2兆5315億円、「劣後ローン」が8百億円、「普通株式」が2937億円、合計で2兆9052億円あり、このうち国が保有する普通株は3千億円弱の発行価額に対し、時価換算すると2兆円規模に膨らんでおり、株価への影響を抑えるため、複数年度に分けて市場で売却してもらうよう国に要請するとみられるとか。新計画は07年3月期を含め4期分の利益計画を示すが、当初、最終年度の利益は3千億円程度にする方向だったが、貸し出しの増強やリストラなどを織り込み、1割程度上乗せして3300億円前後とするとのこと。りそなが返済にあてる利益剰余金は、9月中間期の純利益を上乗せすると推定で1兆2千億円超あり、公的優先株のうち、早期健全化法に基づいて注入され、早く返す必要がある8680億円分の返済原資は、すでにたまった計算とか。残る1兆6千億円について、新計画は09年度までに利益剰余金を9千億円から1兆円程度積み上げて返済する道筋を示しているが、それでも足りない7千億―8千億円は、国内外の金融機関などと資本・業務提携して調達したり、機関投資家などから出資を募る方向と記事は伝える。りそなはすでに、複数の国内外の金融機関などから出資・提携の提案を受けており、経営基盤の強化に向けた提携協議の行方が大きな焦点となっていて、年内にも提携先が決まる公算もあるとのこと。りそなHDの全額出資子会社である近畿大阪銀行の株式上場は、健全化計画では明記しないが上場を視野に入れて検討するもようとか。りそなは今月中旬に同計画を提出したい意向で、今後、金融庁と調整するが、健全化計画は国の認可制を取っているため、金融庁の意向によっては、計画の中身が変わるなど流動的な要素も残っていると記事は締め括っている。