長崎県で「預け金」や「差し替え」 | 公会計の動向

長崎県で「預け金」や「差し替え」

 11月1日付け日本経済新聞西部朝刊17面に「長崎県裏金、1億8000万円――99年時点、知事認識、7年公表せず」の記事。

 記事は、長崎県の裏金問題で金子原二郎知事が31日に記者会見し、物品の架空発注で支出した公金を業者に管理させる「預け金」と呼ばれる裏金の存在を正式に認めたと報じる。11年6月時点で県庁全体に約1億8千万円あり、今年4月の時点でも約2080万円が残っていたとのこと。知事は裏金の存在を知りながら7年間公表せず、自身の責任問題について「今後の調査で考える」と語ったとか。11年に金子知事が裏金の存在を知り、幹部に改善を指示したが、その後、当時の幹部は知事に「12年4月末時点で、すべての部署の残高がゼロになった」と虚偽の報告を上げていたとのこと。金子知事は11年時点で公表しなかったことについて「職員を萎縮させたくなかった。当時明らかにすべきだった」と述べ、「その後(裏金は)なくなったものと信じていた。深く反省し、申し訳なく思っております」と謝罪したとのこと。県によると、11年6月当時、裏金を持っていたのは本庁の漁業や農業、土木関連の12課と、支庁や土木事務所など15の出先機関で、裏金は主に、帳簿記載や決裁をしない備品の購入などに使われ、予算の多い部署が少ない部署に融通することもあったとか。部署や機関ごとに与えられた予算を、年度内に使い切ったように見せ掛ける目的だったとのこと。職員の私的流用があったかどうかについて、金子知事は「現時点では確認できていない」と述べたとか。2千万円まで残高が減ったことについて、県は「残金を優先して使用したり、予算の少ない部署に事務用品を配分したりした結果のようだ」としているとか。裏金のほかに、請求書の品目とは違う品物を業者に納入させていた不正経理が、31の部署・機関で約740万円分あったことも判明し、この日公表したとか。庁舎の引っ越し費用や食器棚の購入に充てられていたとのこと。