19年度の地方債は4年連続のマイナス | 公会計の動向

19年度の地方債は4年連続のマイナス

 8月31日付け日本経済新聞朝刊1面に「地方債引き受け、郵政公社が廃止、来年度、民間資金の割合上昇」の記事。

 記事は、総務省が30日まとめた19年度の地方債計画で、日本郵政公社が19年度から新たに発行する地方債の引き受けをやめていると報じる。来年10月の民営化をにらんだ措置で、郵便貯金や簡易保険で集めた資金による地方債の引き受けは13年度には全体の16%を占めて、公的資金の一翼を担ってきたが、民営化に伴いその役割を終えると記事は評する。今年度、郵政公社が引き受ける地方債は4800億円で、このうち郵貯の資金が1700億円、簡保が3100億円を賄い、地方債全体(約13兆7千億円)に占める郵政公社資金の割合は3.5%と、17年度(7.7%)に比べて大幅に抑制していたとのこと。法案成立が遅れて民営化の時期は来年10月と半年ずれ込んだものの、当初の計画通り19年度から引き受けを廃止するとのこと。19年度は郵政公社分がゼロになるため、財政融資資金など公的資金による地方債の引受額は18年度と比べ10%減り、4兆5500億円となり、一方、民間資金による引き受けは1.0%増の8兆7741億円で、民間資金の割合が増えることで、統一金利の廃止など地方債に市場の実勢を反映させる流れが加速するとみられると記事は伝える。民間資金の内訳は市場公募が前年度並みの3兆5千億円で、銀行などによる縁故債引き受けは1.6%増の5兆2741億円を見込んでいるとのこと。この結果、民間資金による引き受けの割合は3ポイント上昇して66%となり、5年前の4割程度と比べて徐々に拡大してきたとか。総務省は公募地方債の横並び金利をやめるよう地方自治体に通知するなど、かつて「護送船団」といわれた地方債にも市場メカニズムを適用させる環境作りを急いでおり、民間資金の引き受け拡大もこの一環とか。19年度の地方債発行計画額は公営企業借換債を除き、前年度比3.1%減の13兆3241億円で、地方単独事業の削減などで、4年連続のマイナスとかる。