17年度の年金運用は景気回復を反映 | 公会計の動向

17年度の年金運用は景気回復を反映

 8月4日付け日本経済新聞朝刊5面に「昨年度、厚生年金2年ぶり黒字――株高で8兆9500億円、国民年金も赤字抜け出す」の記事。

 記事は、社会保険庁が3日に発表した17年度の厚生年金と国民年金の決算について、厚生年金が株価回復などを背景に8兆9500億円の黒字になったこと、国民年金も6600億円の黒字となり、いずれも2年ぶりに赤字を脱したこと、黒字額はともに過去最高であることを伝え、今後も好調な資産運用が続けば、保険料引き上げ幅の圧縮など制度改革に影響を与える可能性があると報じる。市場運用が12年度以降、株価低迷で元本割れだったが、15年度に回復し、17年度は14.37%と過去最高の利回りとなったとか。資産運用が好調なら、その分、年金会計に振り込まれる剰余金が増えることになり、社保庁は「単年度の決算だけを見て財政を見直すべきではない」と目先の制度改正には慎重だが、息の長い景気回復を受け好調な運用が今後も続けば、保険料率の見直しにつながる可能性もあると記事は評する。