岐阜県に昔の裏金の使用残があった | 公会計の動向

岐阜県に昔の裏金の使用残があった

 読売は7月5日に「岐阜県職員、組織ぐるみで裏金1億超…全容解明へ」を配信。

 記事は、岐阜県の職員が組織ぐるみで食糧費や旅費などを不正に蓄え、1億円を超える現金を裏金として県職員組合関係の口座に集めていたと報じる。古田肇知事が県議会一般質問の答弁で明らかにしたもので、県関係者などによると裏金は、県の一部の課や室ごとに、慣習として食糧費や旅費などから不正に捻出されていたとみられ、「官官接待」が問題となった7年以降、使用されずにプールした状態となり、県出納関係者の指示で10年ごろに、県職員組合関係の口座に集められたとか。古田知事は、副知事をトップとする調査チームを発足させ、1か月以内をめどに全容を解明したうえで、結果を公表するとのこと。退職者も含めて関係した職員から事情を聞き、関与した職員は厳しく処分する方針で、「深刻な問題と受け止め、再発防止策をつくり、県民の信頼回復に努めていきたい」と述べたとか。県職員組合の三浦孝雄委員長は「口座の存在は確認している」と認めたうえで、「県の調査に全面的に協力する」とのコメントを出したとのこと。

 読売新聞サイト岐阜ページに7月6日に掲出された「県の裏金問題 関係職員ら口固く 知事「全力で事実解明を」」は、古田肇知事が、5日の県議会の一般質問に答える形で明らかにした県庁の裏金問題について、関与がうわさされている県幹部や当時の職員らは、報道関係者の取材に対して、「詳しいことは分からない」「今、話せば誤解を招く」と固く口を閉ざしていると伝える。「事態を深刻に受け止めている」と答弁した古田知事は、県議会の終了後、幹部職員を緊急招集し、事実解明に向けて全力を尽くすように指示したが、公金が不正に処理されていた事実に、県庁内には大きな衝撃が走ったとのこと。この日は、県議会一般質問の初日で、冒頭、質問に立った早川捷也県議(自民ク)が、裏金問題について、事実関係をただしたところ、古田知事は「取り急ぎ聴取したところ、口座の存在が事実であることがわかった」と述べ、「調査チームの報告は第三者の委員の検証も踏まえ、県民に明らかにしたい」と語り、関係者の処分も辞さない強い姿勢を示したとのこと。議場から出てきた県議の一人は、「以前にうわさがあって、県の担当者に聞いたことがあるが、否定を続けていた。今になって急に認めるとは驚きだ」と話したとか。裏金づくりの関与が指摘されている職員やOBは、一様に硬い表情で、「県の調査には答えていく」と、言葉少なに語ったとか。県議会終了後の臨時会議には、知事部局、県教委、県警の幹部職員が集まり、会議では、原正之副知事をトップに据えた調査チームについて、メンバーとして参加する県職員には、日常業務を外して、専任で調査にあたらせることを確認し、きょう6日から早速、県職員や退職した県職員などから聞き取り調査に乗り出すことにしたとか。臨時会議に出席した古田知事は、「県政の信頼に関係する問題だ。情報を速やかに調査チームに提供してほしい」と呼びかけたとのこと。


参考:国庫補助事業に係る食糧費について、使用範囲を具体的に定め経理処理を明確にするよう改善させたもの(農林水産省運輸省建設省 )〔7年12月会計検査院報告〕