日銀の17年度決算 | 公会計の動向

日銀の17年度決算

 朝日サイトは5月30日に「量的緩和解除などで資産・負債が7年ぶり減少=日銀決算」〔東京 30日 ロイター〕を掲出。

 記事は、日銀が30日に発表した17年度決算について、3月9日の量的緩和解除などを背景に、資産・負債残高が前年度に比べて大きく減少しており、資産・負債残高が前年度比で減少するのは7年ぶりと報じる。また、年度末にかけての株高・金利上昇を背景に日銀が過去に金融機関から買い入れた保有株式の含み益が大幅に増加する一方、国債は評価損に転じているとのこと。資産サイドは国債残高が93兆2731億円と前年度に比べてマイナス5.9%と大幅に減少したことを主因に、資産残高が前年度比5兆6544億円減(マイナス3.8%)の144兆8629億円となったとか。日銀によると、国債残高の大幅な減少は、保有国債の償還のほか、国債整理基金特別会計による国債買入消却に応じたことなどが要因とのこと。一方、負債サイドは量的緩和解除により、当座預金残高が31兆2015億円と前年度比で12.7%の減少となったほか、政府預金も6兆5693億円と同13.4%の減少となり、負債残高は同5兆8191億円減(マイナス3.9%)の142兆0017億円に減少したとか。損益状況は外国為替関係損益が、外為市場での円安進行を背景に益超幅が前年度の1927億円から3362億円に拡大したことを主因に、経常利益が前年度比2204億円増の7278億円に増加しており、外為関係損益が益超となったことを受けて、外国為替等取引損失引当金の積み増しを行ったことで特別損益にマイナス1656億円を計上し、税引前当期剰余金は同1476億円増の5621億円、税引き後では同1398億円増の3338億円となったとのこと。こうした当期剰余金は、日銀法に基づいて5%に相当する166億円を法定準備金として積み立てたほか、配当金(500万円、年5%の割合)の支払いに充て、残りの3171億円が国庫に納付されることになるとの由。外為取引損失引当金および法定準備金の積み立てを行った結果、17年度末の自己資本比率は7.40%となり、前年度末の7.35%に比べて0.05%ポイントの上昇となったとか。また、国債や株式の時価情報については、18年3月末にかけての株高・金利高を背景に、過去に日銀が金融機関から買い入れた株式の含み益が17年3月末の6376億円から1兆8511億円に大きく拡大する一方、国債は17年3月末の7930億円の含み益から2435億円の含み損に転落しているとか。