勤労者福祉施設の処分が完了
読売は4月9日に「建設に4406億、127億で売却…勤労者福祉施設」を配信。
記事は、雇用保険料で建設された勤労者福祉施設の売却処分が3月末に終了し、買い手のついた1976施設の売却総額は約127億円で、全施設の建設費の2・9%にとどまったことが厚生労働省のまとめで分かったと報じる。92施設については、買い手がつかずに取り壊され、新たに約20億円の解体費用がかかったことも判明したとか。勤労者福祉施設の建設は、サラリーマンの福利厚生のためとして、当時の雇用促進事業団により昭和36年にスタートし、計4406億円を投じて、体育館や保養・宿泊施設など2070施設が平成13年までに建てられたが、特殊法人の整理合理化の一環として、11年に全施設の売却方針が決まり、同事業団を引き継いだ厚労省所管の独立行政法人「雇用・能力開発機構」(横浜市)が処分を進めてきたという経緯。厚労省によると、買い手がついた1976施設の売却先は、主に市町村や財団法人などで、売却総額の約127億円は、2070施設の建設費総額の2・9%で、不動産鑑定評価の総額721億円に対しても17・6%にとどまったとのこと。維持管理費や将来的な改修、解体費などの負担を買い手側から嫌われ、資産価格が下がったとみられると記事は伝える。全施設の72・5%にあたる1501施設が10万5000円以下で売却され、このうち「1050円」「1万500円」という超安値での売却も863施設に上ったとか。厚労省は「雇用保険料で建てた施設は国有財産と同様で、無償譲渡はできない」として、最低限の売却額を設定し、売却収入は雇用保険に還元されるとのこと。また、92施設については、老朽化や、遠隔地にあることなどから、買い手がつかず、土地所有者の自治体などに、更地にして返す義務があるため、同機構は11年度から解体を進め、昨年度も、「いこいの村びわ湖」(大津市)など4施設を解体して処分を終了したとのこと。1施設当たりの解体費用は390万円~1億8260万円だったとか。残り2施設は、就職支援施設などとして同機構が引き続き運営するとの由。雇用保険料からの解体費の支出について、厚労省職業安定局は「地元自治体に買い取ってもらおうと努力したが、結果的に売れなかったので、やむを得ない」と説明しているとのこと。