都の補正予算は借金返済に充当 | 公会計の動向

都の補正予算は借金返済に充当

 1月11日付け日本経済新聞地方経済面15面に「都の今年度補正予算案、一般会計3850億円、都議会提出へ――財政健全化に充当」の記事。

 記事は、東京都が一般会計総額が3850億円の17年度補正予算案を次の都議会に提出すると報じる。企業業績の回復で都税収入が3150億円増と大幅に伸びる見通しになったためで、補正分は主に、基金の積み増しや借金の圧縮といった財政健全化策に充てると記事は伝える。18年度当初予算案に関する10日の知事査定で、今年度の最終補正額を併せて決めたとか。補正のうち歳出では、各年度の財源のバラツキに備えて積み立てる財政調整基金を1千億円、社会資本等整備基金を5百億円それぞれ積み増し、また、鉄道の連続立体交差化や首都高速中央環状線の整備、都営地下鉄駅のバリアフリー化など、新たに国の補助を確保した事業にも予算を配分するとのこと。「隠れ借金」の削減にも取り組み、借金である都債の償還に充てる減債基金の積み立て不足6百億円を解消し、一般会計から下水道事業会計に支払うはずだった4百億円の繰り延べも一掃するとのこと。都は隠れ借金の圧縮を今後も積極的に進める方針で、18年度当初予算案では、中央卸売市場会計から借り入れていた1600億円を繰り上げて完済するなど計2千億円を減らすとか。隠れ借金の残高は15年度決算で1兆1千億円だったが、17年度補正と18年度当初予算での対応を合わせると6千億円以下に減るとのこと。一方で、自治体の貯金とも言える基金の残高は6千億円を超え、都が隠れ借金の公表を始めた13年以来、初めて基金残高が隠れ借金を上回る見込みとか。