財務原案の調整財源は500億円 | 公会計の動向

財務原案の調整財源は500億円

 12月20日付け日本経済新聞夕刊1面に「一般歳出46兆3600億円8年ぶり低水準、新規国債最大の削減、来年度予算財務省原」の記事。

 記事は、谷垣禎一財務相が20日午前の閣議に18年度予算の財務省原案を提出し、各省庁に内示したと報じる。国と地方の税財政改革(三位一体改革)や医療制度改革などで歳出を削減し、景気回復に伴う税収増や減税の廃止もあり、国債の新規発行は小泉純一郎首相が指示した30兆円を下回る29兆9700億円に減額したとか。一般会計は17年度当初予算比3%減の79兆6800億円と8年ぶりに80兆円を割り込み、国債発行額は17年度比4兆4千億円減と過去最大の減額で、「小さな政府」の実現へ意欲を示した形と記事は評する。国の政策に充てる一般歳出は1.9%減の46兆3600億円と2年連続で減額し、8年ぶりの低水準となったとか。17年度に比べ増額となったのは全体の4割以上を占める社会保障関係費(0.9%増)と科学技術振興費(0.4%増)だけで、その社会保障費も、高齢者の医療費自己負担の引き上げや医療機関が受け取る診療報酬の過去最大の引き下げなどにより自然増分を圧縮し、20兆5700億円にとどめたとのこと。5年連続の減額となった公共事業関係費(4.4%減)や文教関係費(11.1%減)はいずれも三位一体改革に伴う補助金削減が大きく影響したとか。地方交付税も1兆5千億円減らし、特例交付金も含めて14兆5500億円としたとのこと。歳入面では景気回復を背景に税収見積もりが4.3%増の45兆8700億円となり、税外収入も増やしたことのよう。歳出削減と税収増の結果、新規国債発行額は13年度当初以来、5年ぶりに30兆円を下回り、歳入全体に占める国債発行収入の比率である国債依存度は37.6%と、首相が30兆円枠を初めて公約に掲げた14年度予算以来の30%台に回復したとのこと。財政の健全性の指標となる基礎的財政収支(プライマリーバランス)は一般会計ベースで17年度の15兆9千億円の赤字から4兆7千億円改善し、11兆2千億円の赤字となったとか。

 21日付け日本経済新聞朝刊1面の「来年度予算の復活折衝開始、調整財源500億円」は、18年度予算の財務省原案内示を受けて、各省庁と財務省の復活折衝が20日始まったが、新たに配分する調整財源は500億円とのこと。