EUの財政安定化協定逃れのためのギリシャの借入れ | 公会計の動向

EUの財政安定化協定逃れのためのギリシャの借入れ

 毎日は11月21日に「赤字隠し:ギリシャが銀行融資の歳入組み込み廃止へ」〔ブリュッセル福原直樹、ロンドン藤好陽太郎〕を配信。

 記事は、欧州連合(EU、25カ国)の一部加盟国が未回収の税金を担保にした銀行融資を歳入に組み込み、事実上の「赤字隠し」を行っている問題で、ギリシャが過去数年にわたり、この手法を使っていたと報じる。同国は今年度予算でも15億ユーロ(約2100億円)を歳入に組み込んでおり、EUの指導を受けて来年からは廃止する方針と記事は伝える。EUには単年度の財政赤字を国内総生産(GDP)の3%以内に収める「財政安定化協定」があり、ギリシャ政府高官によると、基準達成などのため今年度、大手米銀に依頼して未回収の税金を担保に15億ユーロの融資を受けて、歳入に組み込む方針とのこと。この結果、05年度のGDP比の財政赤字の見通しは4.4%から3.6%となるとか。しかし、税回収の見込みは難しいため、EUの欧州委員会はギリシャに対して「財政が不健全になる」と来年度からの廃止を要求したとの由。ギリシャ政府高官は同委要求に従う意向を示したとのこと。EUはポルトガルなど、他の加盟国もこの手法を使っていた可能性があると見て、各国の実態を調査していると記事は伝える。


 規制は規制逃れを生む、という典型みたいな話だ。