政策投資銀行の三セク融資残高の14%が不良債権 | 公会計の動向

政策投資銀行の三セク融資残高の14%が不良債権

 毎日は10月30日3時00分に「日本政策投資銀:不良債権の半分以上が3セク融資」〔斎藤良太〕を配信。

 記事は、政府系金融機関「日本政策投資銀行」の17年3月期の不良債権3986億円のうち、半分以上が第三セクター関連への融資分で占めていると報じる。三セク分の不良債権率は14%以上とその他の融資分の不良債権率(1.5%)の約10倍となっており、会計検査院は来月提出する16年度決算検査報告で、この問題を指摘し、同銀行に対し適切な不良債権処理を求める模様と記事は伝える。同銀行は、地方経済の活性化や鉄道の立体交差化事業への支援など公共性の高い民間企業の事業に対し、都市銀行などほかの金融機関と協調して融資を行っているが、17年3月期の財務諸表などによると、同銀行の総貸出残高は13兆8607億円で、不良債権率は2.9%(3986億円)で、うち、地方公共団体が出資する第三セクターへの貸し出しは計1兆4985億円、不良債権率は14.3%(2153億円)とのこと。同銀行は融資先の三セク名や案件数について「個別の案件は答えられない。案件数は公表していない」としているが、会社更生法適用を申請した大阪市の三セク「大阪シティドーム」、民事再生手続き中の東京都の三セク「東京ファッションタウン」「タイム二十四」などへの融資が明らかになっており、東京都の三セク2社への債権546億円については、55%を債権放棄する見通しとなっていると記事は伝える。同銀行総務部は「結果として見通しが甘かったが、三セクだから融資の審査が甘かったわけではない。公共性が高い事業のため収益性が低く事業目的の変更をしにくいため、バブル崩壊など経済環境の影響を受けやすいことが影響した。しかし銀行全体で考えれば財務は健全で影響はない」と話しているとのこと。


 要は不良債権3900億円のうち2100億円は三セク分、ということだな。