毎日が橋梁談合の損害額を試算 | 公会計の動向

毎日が橋梁談合の損害額を試算

 毎日は7月27日に「<橋梁談合>公団ルート2年間、無駄な支出236億円」を配信。

 記事は、鋼鉄製橋梁(きょうりょう)建設工事を巡る談合事件の日本道路公団(JH)ルートで、独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑の対象となった工事での無駄な支払いを公正取引委員会の推計値から試算したところ、約236億円に上ることが分かったと報じる。東京地検特捜部は、公団副総裁の内田道雄容疑者(60)を同法違反ほう助容疑と、不必要な支出で公団に約5000万円の損害を与えた背任容疑でも逮捕したが、工事自体に巨額な無駄遣いがあった実態が浮き彫りになったと記事は評する。道路公団ルートでは、大手中心の談合組織「K会」(17社)と後発組などで作る「A会」(30社、15年度は32社)が、15年度に公団が発注した44件約473億円分の工事と、16年度の52件約796億円分の工事で談合したとして、談合の調整役で横河ブリッジ前顧問の公団元理事、神田創造容疑者(70)ら5人も逮捕されている。一方、公正取引委員会は昨年3月「独占禁止法改正案の概要」を公表しており、この中で、10~14年度の5年間の主な入札談合事件について、立ち入り検査前と検査後の落札価格の平均下落率を推計したところ、18.6%下がっており、公取委はこの差額を「談合による不当利得」と位置づけているとか。この推計値を基に、公団ルートで立件された工事の不当利得を計算すると、15年度は約88億円、16年度は約148億円で、2年間の合計は約236億円となったと記事は伝える。既に起訴された国土交通省発注工事で同様に試算すると、不当利得は15、16年度の2年間で計114億円、公団ルートでは、国交省ルートの約2倍の公費が無駄に支出されていたとも。