参議院決算改革の陰に参議院自民党議員会長による決算委員長人事 | 公会計の動向

参議院決算改革の陰に参議院自民党議員会長による決算委員長人事

 毎日は6月18日に「<近聞遠見>鴻池が挑む「決算革命」=岩見隆夫」を配信。

 記事は、6月7日の参議院決算委員会の締めくくり総括質疑での鴻池委員長の冒頭発言を紹介し、その最後を「どんな会社でも決算大事、日本政府も決算大事ですよ。その決算を予算に反映させようというのが、われわれのもう必死の思いなんです」と締め括ったと伝える。そして、「予算の衆院、決算の参院」と言われてきたが、これまではおきゅうをすえて留飲を下げる程度で、決算委自体も緩んでいたが、委員長に就いて約2年、鴻池の陣頭指揮でようやく<決算のメス>が振るわれようとしていると評する。同日の決算委では、15年度決算を是認する一方、各省庁に36項目の審査措置を、会計検査院には初めて9項目の検査を要求、結果を報告させる決議をしたとのこと。来年早々、18年度予算案の審議入り前に、この報告が予算に反映されているか、説明を求める強気の構えとか。もともと参院改革と決算重視に意欲的な青木幹雄参院議員会長が、鴻池の突進力を見込んで、「乱暴やってもいいから」と2期連続の委員長を頼んだとか。鴻池の腕っぷしは、構造改革特区・防災担当相のときにも定評があるとのこと。決算委の与野党理事には、「好き放題やれ。参院の意地をみせろ。責任はおれが取る」とハッパをかけたとも。自民から共産まで9人の理事が集中的に作業した結果、ITシステムの見直し、捜査費の不正流用からODA(政府開発援助)の不正事案まで、かつてない詳細な審査措置要求案をまとめ上げたと記事は伝える。民主党の松井孝治筆頭理事は、「われわれ鴻池組です。鉄火肌で、突っ込んでいくときの凄(すご)み、そして野党よりも野党的。仕上げではみんなで4時間も議論した」と言っているとか。委員長は「衆参とも決算をないがしろにしてきた。時々野党がほえて与党がなだめる。これじゃあだめだ。すれ違い平行棒にしておけない。予算に反映させる。不正は許さない」と語っているとか。記事は、長年言われ続けた<衆院のカーボンコピー>の蔑称を返上しかけていると評し、今回の荒業で、参院自民党首脳部には、「よくやった」と「ここまでやるのか」の両様の反応があるというが、臆すことなく風穴をあけてほしいと締め括っている。