読売が独自財源分の予算計上額にコメント | 公会計の動向

読売が独自財源分の予算計上額にコメント

 読売は6日3:00(特ダネ扱い)に「雇用保険の助成金事業、実績無視で200億円計上」を配信。
 記事は、民間企業の保険料でまかなわれている「雇用保険3事業」のうち、15年度は約5億円しか利用実績のなかった「雇用機会の創出」などを目的とする助成金事業に対し、厚生労働省が来年度、その40倍にもあたる約200億円の予算を計上していることが、読売新聞の調べでわかったと報じる。昨年度実績の7~8倍の予算付けをしていた事業はほかにもあり、3事業を巡る厚労省の政策評価のずさんさが浮き彫りになったと記事は伝える。

 しかし、「昨年度実績の7~8倍の予算付けをしていた事業」があることが、なぜ「政策評価のずさんさ」につながるかの説明はなし。公会計について報じるのであれば、「出ずるを計って入るを制する」ことは分かっているはずだが、予算付けが「いずる」ではないこと、本件については予算に応じて税収・税率を決定しているわけではないことが分かっていないようだ。こういう記事を見ると、公会計に対する一般教養がいかに低いかが分かって滅入る。独自財源分の不用計上を褒め称えるのが筋だと思うのだが。