実践!内臓へのアプローチ。 | みえリハPT、STのブログ

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みえリハビリテーション研究会PTSTメンバーのブログです。
毎日日替わりで担当者がブログをUPしていきます。

火曜日は身体調整を考える青木です。



先週の職場の早朝セミナー無事終わりました。
早朝から1時間半みっちりと。
明日も続きがありますが。



実技を相手に伝える!



相手がセラピストであると、反応がシビアです。
本当に理解できていないと伝えることはできませんよね。



まだまだですが実践の場を積んでレベルアップしていきたいと思います。




今回はその復習と実践編


前回の内容はこちら⇒http://ameblo.jp/ps-outputs/entry-11637383579.html





内蔵コンディショニング




『脾蔵』




でした。



関連する筋肉は




中部・下部僧帽筋(内臓反射で反応する筋肉)





特に下部僧帽筋で反応がでやすいと言われているので下部僧帽筋で進めていきます。




まずは下部僧帽筋のチェック方法から


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『万歳』



下部僧帽筋の作用は肩甲骨の下制・内転・上方回旋でしたよね。
肩甲骨の固定力をしっかりとチェックします。


座位で万歳してもらい、検者が上から徒手抵抗を加えチェックします。
被験者は猫背にならないように注意!




続いて内臓との関係性をみます。




脾臓の反射点を用いてチェックします。



反射点?



少しややこしいのでとりあえず、先に進めます。



※脾臓は左に反応がでやすいので左上肢で進めていきます。もちろん右に出る方もいるようで弱い方で進めてもらってOK。




場所:左の乳頭と剣状突起の延長線上の交差点にある



チェック方法:
座位にて被験者に脾臓の反射点を触ってもらいバンザイした時と触らないでバンザイした時で力の入り具合をチェック。



反射点を触って力が抜けたら脾臓に問題がある可能性が高いと考えられます。




原理:
筋反射テスト、Oリングテストの原理で考えてもらうとわかりやすいかと思います。



悪いものを触ったり、考えたりするだけで力が入らなくなることってありませんか?




試しに何も考えずにチェックしてみてください。





力が入らなくなる人いると思います。
力が入っても次に進んで下さい。






少し戻りますが、反射点とはなんぞや?





突然ですが、一度は経絡・経穴って聞いたことはありませんか?





経絡は体内に縦横無尽に気の巡らされた気と血の通り道です。
経絡において気や血の巡りが滞ると、その経絡がつながっている内臓にも影響が及び、不調をもたらす。



経穴俗にいうツボの1種に痛みやしこりなどの異変がみられる場合、その経穴と経絡を通してつながっている臓腑に病変がおこっていることが推測でき、診断の指標となる。




体表部の経穴を刺激すると体の深奥部にある内臓にその刺激が伝わる。
経絡は体表部と内臓とつないでおり、体表部から刺激を与えることで特定の内臓に刺激を伝えることができる。このメカニズムを利用して、鍼治療などが行われている。




上記の理論を用いていきます。



今回は脾臓なので脾経があてはまりますよね。



脾経はこんな感じ!


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改善方法:
・背臥位で検者が被験者の反射点周囲の痛みを確認し、検者が痛みがとれるまで揉む。
※場所は周辺を探してもらってもよいかと思います。
ストレスにならない程度に刺激を入れる
・だんだん痛みが弱くなってきたらOK




再び下部僧帽筋の筋力をチェックします。





力が入りやすくなっていたらOKです。





続いて

■ 脊椎の調整



脾臓は第7胸椎と関連があると言われています。
(内臓と脊椎の関連)


第7胸椎に対してアプローチしていきます。


方法:
座位で第7胸椎(TH7)を早くたたいて刺激を入れる(肩甲骨下角のライン)。
さらに脊椎自体の歪みの調整ができるとさらによい。




また筋力チェックを行います。




続いて下部僧帽筋自体にアプローチしていきます。



■ 下部僧帽筋の活性化
個別で活性化を行ってから姿勢変換し、他筋肉との連動性を高めていきます。



・側臥位にて
肩甲骨の内転、下制、上方回旋を誘導する
肩甲骨を動かす時は肋骨の上で滑っているイメージで動かすと効果的!


肩関節の動きも入れながら
他動⇒自動介助⇒自動⇒重りにて負荷



・座位にて
体幹やや前傾位での上肢挙上。腹圧を高めた状態で。



・立位にて
臀部を意識するかしないかで上肢挙上が変わる。
下部僧帽筋は反対側の大臀筋の関連があり。
内股で踏ん張ると大殿筋の力が抜け、下部僧帽筋の出力が落ちる。


反り腰の人は、腰で代償するので下部僧帽筋と大殿筋が弱い。
もちろん腹部との関係性もあり。



・四つ這いにて
腰椎前弯を抑制した状態で上肢・下肢挙上!





適応の可能性(脾臓の機能より)
・ 長距離選手でなかなか記録が伸び悩んでいる人(有酸素系の運動をしている人)
・ 貧血に悩む人
・ どれだけ寝ても眠い人
・ 病気にかかりやすい人
・ アレルギーがある人




姿勢という点においては猫背の人にもオススメですね。
下部僧帽筋は機能低下している人が多く、そこに対してアプローチするだけでも何らかの効果は出せると思います。




最後は早足でしたが、こんな感じで実技セミナーを行いました。




■脾臓の反射点を用いた調整方法

■関連のある脊椎に刺激を入れての調整方法

■下部僧帽筋に直接アプローチし調整する方法




を簡単にですが紹介させて頂きました。



反射点の反応について、最初はほんとに?と思うかもしれませんがなぜか力が入らなかったり、また力が入るようになったりします。




不思議ですが。。。




また調整終了後には元気になっているから効果を実感できると思います!





お試しください。




私自身も、2週にわたって紹介した内臓、経絡、経穴といった知識・技術はまだまだなのでさらに知識・理解を深めていきたいと思います。




前回も言いましたが、引き出しを増やしておく一つの知識・技術の方法として参考にしてもらえればと思います。




長文、最後までお読み頂きありがとうございました。





みえリハ研究会 青木




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