私は、週1回ブログを更新することが週の課題となっていますが、現在、他にも週の課題があります。
どんな課題?
1、2週間に1回程度、後輩のセラピストからレポートを預かります。
どんなレポート?

主に整形外科、運動学、解剖学に関して!
基礎的なことが多いですね。
文献や本など得た情報をまとめたり、日々の臨床での考察などを文書にして提出してくれるのです。
それを毎回、フィードバックしています。
もちろん為になるもの、たまには困ったもの渡されることもあります(・・;)
教科書そのまま、解剖書の写しのような。
でもそこから拡げていくのも先輩としての役割なのかと感じています。
大変ですが、現在の自分の理解度が振り返ることができますし、フィードバックするために、さらに勉強します。
私が新人時代にはなかった取り組みであり、勉強するいい機会だと思うので、是非続けて欲しいです。
頑張れ後輩!
そこで、今回はレポートの紹介とフィードバック内容を少し紹介します。
題名
「足部からみた身体制御~距骨下関節に着目して~」
立位を保持することは身体全体の対応であるが、足部は唯一床反力を受けている部分である。
今回は、足部の機能・距骨下関節の機能について理解し、足部の運動や変形が身体制御にどのように影響するのか理解するためにレポートを作成する。

(左図より)
足部は回内すると距骨下関節を介して下腿が内旋、膝は内方を向き膝外反(knee in)となる。大腿骨は内旋し、大腿骨に対して相対的に脛骨の外旋が生じる。
(右図より)
足部回外はこの逆。
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こんな感じでレポートを出してきてくれます。
ここからフィードバックを行います。
今回は足部に着目して!
この連鎖反応には続きがあり、足部からさらに足趾までつながっていきます。
扁平足、外反母趾の人って多くないですか?
実際私も、結構な扁平足です。
※扁平足とは「土踏まず」と言われる足の内側のあるアーチ状の部位が立っているだけですべて床についてしまっている状態です・
現代人には非常に多いそうです。
左上の図、足部の回内が過剰に出現してくると(過剰回内)、土踏まずがなくなった状態となります。
踵周りの骨組みが崩れてしまっていることが原因で、扁平状態の足はたくさんの骨の結束がとても緩くなっている状態です。
つまり、骨がしっかりと組み合っていない不安定な状態で全身を支えているということになります。

また、扁平足の人は外反母趾との関係が深く、外反母趾の人はほとんどが過剰回内しています。
過剰回内は踵周りが崩れる
↓
第1中足骨は床から持ち上げられる
↓
第1中足骨は内側広がり内反する
↓
相対的に親指は(母趾)は外反する
↓
外反母趾へ

余談かもしれませんが、土踏まずにそっとふれるだけで体幹機能(腹圧)が低下するという報告もあります。
といことは扁平足と腰痛のつながりもあり?
扁平足をはじめとした、日頃の姿勢が崩れることにより、『肩こり』、『腰痛』にもつながってきます。
足部を中心としたアライメントをみるだけでも色んなことが考えられますね。
一度自分の足がどうなっているか振り返ってみるのもいいかも知れません。
最後に、私の足ですが、扁平足で外反母趾の予備軍であることは間違いないです。
現在対策している途中です。
日頃の姿勢、身体の使い方が影響しているのではと、色々な動きを試行錯誤して調整しているところです。
方法は後々紹介していきます。
また、効果的なインソール(中敷き)もあるそうなので試して報告できたらなと考えています。
今回は後輩のレポートから扁平足と外反母趾の関係性につなげてみました。
私の病院、施設でもこんなのやってます!という方いたら教えてくださいね。
最後までお読み頂きありがとうございました。
みえリハ研究会 青木
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