基本、くだらないことを真剣に考えているみえリハビリテーション研究会の番條です。
くだらないことをその場で言えと言われても中々言えないですが、、、
今日は、僕が所属している日本静脈経腸栄養学会の機関誌が届いたのでその話を。
今週届いた機関誌の特集が「高齢者の栄養について考える」でした。
病院柄、この内容はテンションあがります。
最近注目を集めだしているのは、やはりフレイルティでしょうか。
フレイルティ、いわゆる虚弱ですね。
高齢者において予備能力(ホメオスタシス)が成人と比べ低下しており、生物学的な「老化」を基盤にした考え方です。
高齢者の転倒や低栄養を考える上で大切な考え方だと感じています。
虚弱の指標としては、
栄養障害
自覚的疲労度
活動度の低下
歩行速度の低下
握力の低下
が挙げられ、この5項目のうち、3項目以上当てはまれば虚弱と診断され、1または2項目の場合は虚弱前状態と判定されます。
これは、栄養障害が起こり、筋量・筋力が低下し、活動度が低下することで虚弱に陥る過程を示していますね。
雑誌の中では、我らが日本リハビリテーション栄養研究会の会長、若林先生や沖縄リハビリテーションセンターの吉田貞夫先生、京都大学の山田実先生など興味のひかれる題目もありました。
「高齢者の廃用症候群の機能予後とリハビリテーション栄養管理」
「回復期リハビリテーション病棟に入院する高齢者の栄養状態とアウトカム」
「高齢者のサルコペニア改善のためには」
う~ん、どれも面白そう。。。
サルコペニアは筋代謝のバランス崩壊によって生じるので、蛋白の合成と分解にそれぞれ作用するものを理解する必要があります。
合成には、成長ホルモン、インスリン様成長因子(IGF-1)、テストステロンなどの内分泌系が関与。
分解には、炎症性サイトカイン、ステロイドホルモン、グルカゴンが関与。
加齢に伴い合成作用は低下し、分解作用が増加するためにサルコペニアが惹起されるとのことです。
なるほどなぁ~
回復期病棟においても栄養アセスメントはかなり重要とのこと。
他にも興味深いものが多数ありました。
今年から回復期リハビリスタッフに導入したMNA-SFを生かすも殺すも僕次第だな。。。
日々勉強です。。。
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