『キングスマン2』
本年度劇場鑑賞作品vol.2
監督🎬【マシュー・ヴォーン】
【タロン・エガートン】
【コリン・ファース】
【マーク・ストロング】
【ハル・ベリー】
【チャニング・テイタム】
【ジェフ・ブリッジス】
【ソフィ・クックソン】
【ペドロ・パスカル】
【ジュリアン・ムーア】
配給会社〔20世紀フォックス〕
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2011年11月20日付けで記事にしています。
よかったらお読みください。大まかな流れが書いてあります。
日本でも大ヒットしたバイオレンス・スパイ・アクション映画の続編ですが
真っ先に思ったのが、
前作は「R15」指定として上映されましたが、今作は「ノーR指定」(PG12)です。
前作の日本でのヒットを受けての手の平返しの印象を私は受けます。
今作の方が発言や規模は過激だと思いますので、正月映画で集客率を上げるためのノー指定かな?
ここ数年の映倫様の仕事ぶりにはブレばかりで、個人的には残念だなぁと感じました。
咋秋に公開した邦画『ユリゴコロ』で主演の吉高由里子がお尻を出したシーンが、これだとR指定になるからと削除したと言うニュースを見ました。お尻を出した子は一等賞のはずなのに(笑)話が逸れ気味なのでこの辺りで。
続いて、この映画を観ていて毎回不思議な空気になったのが、主人公の相関図でして
主人公には彼女がいて、ロンドン在住の北欧の王女と交際中。お姫様ですけど、一般庶民と同じ暮らしをしているのがヨーロッパ式なのかな。
所属する組織キングスマンの中に「ヒロインタイプ」の金髪女性がいることで、鑑賞中は「面倒臭く」感じました。
前作のヒロイン、役を演じるのは英国女優【ソフィ・クックソン】〔28〕。
王女様役の女優がヒロインタイプに視えないので、「えっ、こっちがヒロインでいいのでは?」と思ってしまうのです。麻薬に手を出すお姫様という衝撃的な役柄でしたけどね(⌒-⌒; )
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エース候補の【タロン・エガートン】〔28〕演じる主人公エグジーは、英国の不良少年でした。
そんなチーマーがある日突然、英国の秘密スパイ組織キングスマンにスカウトされ、厳しい試験を乗り越えて合格。
この試験にはエリートやお金持ちの家柄のスパイ候補生たちが参加。片親で下町育ちのエグジーのハングリー精神が大きな見せ場になりました。
前作で、凶悪な人物を成敗します。その成敗劇で、主人公の教育係で親のように慕っていた師ハリーを亡くします。
教会でイカれて皆殺し。ハリーは片目を撃たれ倒れる。とにかく英国紳士の設定とバイオレンスな内容を融合させた斬新なアクションスパイ映画でした。
そして今作。
敵となるのはサブタイトルにもなる「(麻薬の)ゴールデンサークル(三角地帯)」を牛耳る麻薬界の女ボス。
その女ボスの右腕となる兵力が、1作目の試験時に主人公とライバル関係になった元候補生です。
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映画の定石ではありえないほど、前作のヒット作に登場していたキャラが冒頭で死亡。
使い捨て感がエグイΣ(・□・;)
秘密結社キングスマンの本部が遠隔操作で爆破され、ほとんどのメンバーが死んでしまいました。
キングスマンで生き残ったのは劇中で観るに僅か3名。主人公と同期の金髪エージェントと、メカニック。
残された主人公は【マーク・ストロング】〔54〕演じるメカニック担当マーリンと弔い酒でウィスキーを酌み交わし、その際に暗号に気づき、共にアメリカへと渡ります。
アメリカのケンタッキー州で、先ほど飲んでいた銘柄を製造するウィスキーの会社を訪ね、同盟組織ステイツマンと合流。
英国の仕立て屋キングスメンと、米国の酒製造会社ステイツマン。表向きと裏の顔があって面白いと思います。
経緯を説明し協力を得る。活動拠点はアメリカに。ステイツマンの施設では、記憶喪失になった前回死んだはずのハリーと再会。
死んだ筈の恩師が生きてたΣ(・□・;)
しかも記憶喪失の設定で復活・・・ありがちすぎるΣ(・□・;)
なんだこのワイルドスピード感のベタは(笑)
今回の敵は、昨年のオスカー女優【ジュリアン・ムーア】〔57〕演じる麻薬組織の女ボス。
ジュリアン・ムーアはオスカーを受賞してからは特に、アンチエイジングなのか見た目が御若いくなった印象ですけど、演技派ではなく個性派だと観てきたので、この役はハマり役でした。
初登場からぶっ飛んだ役で、ラリってんのかナンなのか人間を目の前でミンチにして、そのミンチになった人肉をハンバーガーにして食べるというシーンから始まります。
まぁ・・本来ならこれだけでR指定ですよね。小中学生が見たら悪影響だと思うし、しっかりしてよ映倫さんって感じ(^◇^;)
英米の優秀なスパイが合同で活動し、この麻薬王と戦う。
途中からは荒療治で記憶を取り戻したハリーが、オトボケを随所に入れながら活躍する。
主役の英国(ウェールズ)俳優【タロン・エガートン】の見た目が、個人的にはイライジャ・ウッドだとかジェレミー・レナー系統の顔立ちで、「悪ガキ白人」の印象を私は受け、英国式のスパイはどうなのかとは前回も思いました。
こと紳士代表ということで、
日本でも好感度の高い英国俳優【コリン・ファース】〔57〕の存在感が、主人公よりも強く出ている映画といった感じもします。
映像や世界観のクオリティは確かすぎるほどよく出来ています。
あとは、まさかとΣ(・□・;)英国を代表する世界的歌手の【エルトン・ジョン】〔70〕が、本人役でしかもセクシャルな設定も同性愛者で、出演&アクションするなんて想像もつかなかったこと。
英国式とアメリカ式、おそらく細部にこだわりや変化をつけているのでしょうし、
身につける秘密道具だとか、ロボットとか最先端だとか、男(少年)の心を鷲掴みにするスパイ映画ではありますけど、外国式の言葉の汚さやユーモアとして描かれる残虐なシーンなどは度がすぎるので及第点をつけたいものです。盛り沢山だけれど内容が薄く、逆にユーモアが高い。次回作にも期待します。
(⬇️こちらはYouTubeの海外予告です)
脚本 13点
演技 14点
構成 15点
展開 13点
完成度15点
〔70〕点
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Renegades
『ネイビーシールズ』
本年度劇場鑑賞作品vol.3
監督🎬【スティーヴン・クォーレ】
【サリバン・ステイプルトン】
【チャーリー・ビューリー】
【シルヴィア・フークス】
【J・K・シモンズ】
配給会社〔アスミック・エース〕
Renegadesは反逆者という意味のようです。
とにかく派手。
アメリカの傲慢と、最後にはちょっとした粋な計らい。
それに尽きる。
でもちょっと語る。
映画の始まりは、起点。ナチスドイツに占領された現在のボスニア・ヘルツェゴビナ。
サラエボは第一次世界大戦のキッカケとなった歴史的に重要な地。
金銀財宝を奪い休憩に利用したとある村で、住民を皆殺しにするなど占領と虐殺行為を行なっていたドイツ軍。
(ナチスの大虐殺は何度見ても慣れないものです)
命からがら生き残った村人の少年はドイツ兵に恨みを持つ大人達と合流し、彼らが村全体に仕込んだ爆弾のレバーを押す。
そして現代。時代設定は1995年ですが、現代劇といっても分かりません。
紛争末期(ボスニア紛争1992-1995)のサラエヴォで作戦を展開するのは、アメリカの海軍特集部隊ネイビー・シールズ(以下シールズ)の少数精鋭の部隊です。
少数精鋭部隊の特徴って、1人1人の命を大事に熱い熱量で描くことです。
冒頭から作戦で敵地に乗り込み、戦争しますけど、チームの隊員たちは誰一人欠けることはありませんから、映画だなぁって思います(^_^;)
ボスニア紛争って「史上最悪な紛争」とまで言われた出来事ですけど、アメリカが介入してからは、もっと空爆しろ!!と主張するアメリカがNATOと対立したぐらい、アメリカ側は派手でした。結果的に紛争の終結は早まったけれども。
映画の背景は深刻でも、映画はリュック・ベッソン節が全開のアクション・アーミー映画です。
この隊はルールの範疇を毎回超えるので、その度に上官に説教されますけど、反省はしませんし、オスカー俳優【J・K・シモンズ】演じる上官も信頼関係で許したりするので私から観ればこの上官も腐ってます。
この馬鹿者!からの、バレずに酒を飲めよ(^ ^)とウィンク。飴と鞭が過ぎる。
そんな時にチームのイケメン担当が、現地のウェイトレスと恋に落ち、彼女から金銀財宝の話を聞かされます。冒頭に描かれたアレですね。米兵の集う酒場でナンパされてる現地のウェイトレス。
彼女は付き合いたての彼氏に懇願します。ナチスが奪った金塊が湖の下に埋まっていて、その財宝の在りかを知っている。その引き上げをしてほしい。成功した暁には成功報酬として金塊を渡す。自分はその金塊を祖国の戦争に苦しむ避難民を救うための資金にしたい。
シールズのメンバーは考えます。そもそも単独で組織に報告もなしです。
いくら3億ドルの金塊だとしても、軍の任務で海外に常駐している時に、別目的の任務を遂行していいのかなぁ?
(劇中は軍の色々を使用しますけど、一応、これも国民の税金でしょうしね)
「反逆者」というタイトル、納得。
愛する女と成功報酬と、それと荒くれ者たちのアドベンチャー魂でしょうか。シールズの1部隊は旧ナチスドイツの金塊を引き上げようと計画します。
世界最高峰の特殊部隊ネイビーシールズ。
水のスペシャリスト達による知識と技量と格闘。
緊張感のある陸空海を使った爆撃の様子は迫力満点です。
しかし、どんなに映像が凄い映画だとしても
娯楽性を強く入れすぎていることにより、いまいちドラマ性に欠けてしまうマイナス要素があります。
今と昔の地図では違う地形があります。そこに悲しい歴史があること、あったこと。その背景を想いたいです。
結果論ですが、戦争や紛争はいずれ終幕するので、その時に引き上げ作戦を行えば、こんなに激しめにはならなかったと思うのですが、紛争によって祖国を離れることになった難民の方々の気持ちは私には分からないですし、今が全てという一期一会で命がけの引き上げ作戦でした。
(⬇️こちらはYouTubeの海外予告です)
脚本 14点
演技 14点
構成 14点
展開 14点
完成度14点
〔70〕点
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中国映画
『ウルフ・オブ・ウォー』
本年度劇場鑑賞作品vol.5
監督🎬&主演【ウー・ジン】
【セリーナ・ジェイロ】
【ウー・ガン】
【フランク・グリロ】
自分が今まで見てきた映画の中で、特に凄かったと印象付いた映画になりました。
これほどまでに迫力のあるアジア映画が発表され事とアクション性の凄さを視て、日本映画の敗北感みたいなものも私は感じました。
続編らしいのですが、最初の作品(2015年)を私は知りません。記憶にもないです。調べましたところ日本で公開していませんでした。
(中国はSNSの規制が厳しいので正確な情報が掴みづらい(汗))
似たようなタイトルがハリウッドにもあるので、公開のラインナップを見た最初はアメリカ映画だと思っていました。
続編から公開する外国映画って珍しい。だけど観て本当に良かったです(^ ^)
年明けに公開された映画が少ない状況で、この作品がTOHOで公開されていたキッカケ。当たり作に出会う。
(ちなみに自分が今作を観たシネコンは、3週間で上映打ち切りになりました。いい作品なのにな。中国映画=シネコンって短命。)
シリーズ物の映画を映画館で見たのは本当久しぶりでしたが、要所要所に前作の回想シーンが入る以外は、話の展開も分かりやすく掴めていますし、特に「知らない」マイナス要素を不自由なく鑑賞できると思います。
中国の村に、殉死した報告をするために軍が遺族の元を訪ねて、泣き崩れる。
初見の自分としては「誰?」と縁がなく、この冒頭はシリーズ物と分かるので入りずらかったです。
それから何年かして、この時の反逆で牢屋に入った主人公は出所し、アフリカのマダガスカル島近郊で生活しています。
この地で主人公は、有名なソマリアの海賊から駆逐戦を守るボディガードをしながら、亡き妻を殺害した仇を捜しています。手がかりは銃弾で、ネックレスにして首から下げています。
銃殺された妻の銃弾。それを辿る旅に出た主人公が、辿り着いた地がアフリカでした。
孤独な男ではなく、社交的で、成り行きの設定は分かりませんが現地の太った悪ガキの面倒を見ていて、夜になると酒場で飲み比べのファイトなんかもしています。
監督で主演の【ウー・ジン】は、アジアで有名な俳優ですけど、日本でいうなら原田龍二さんとアキラ100%さんを足して割った感じの顔立ちでしょうか。笑ってはイケない。
事の発端はあまりにも突然でした。アフリカに行くときは渡航注意。
反政府軍による反乱が勃発し、街全体に銃弾の雨が降ります。
主人公がいた海のビーチは一瞬にして地獄絵図です。
反乱軍は国籍関係なしに銃を撃ち、爆撃します。一瞬にして死体の山。このシーンは「衝撃的」でした。ここまでリアルで緊張感のある映画は最近のアメリカ映画では観られなくなりました。
主人公は超人的な身体能力で、経緯は知りませんが息子とする黒人少年と、中華系のコンビニ店主を守りながら、中国大使館に逃げ込みます。
反乱軍は大使館にも撃ってきそうな勢いで、その緊張した空気感が銀幕越しからでもビンビン伝わってきました。
ここまでやるか!?と思ってしまうほど。
あたりには死体の山。続いて本國・中国から救助のために駆逐艦が来航します。
この映画は中国が主人公の話なので中国の駆逐艦ですが、日本なら日本といった感じで、ほかの国も自分の国の者達を救うためにやってきます。
主人公もこれに乗って母国に帰る流れでしたが
例の黒人少年(息子)が出港時になって、ホームシックのパニック状態となり、手間をかけて乗り込んだ船から降りてしまいます。
彼にしてみればお母さんの安否が心配。お母さんを置いていけない。
初登場から子供ながらに違反なDVDなどを売っていた少年だったので、急に子供らしさを見せた印象です。
一刻も早くこの国を離れなければならないと現場がピリついている状況で、下船すれば、再乗船は出来ない。
主人公は必死に彼を追いかけ、波止場で捕まえたところで軍の会話を耳にする。
(もっと小さな声でヒソヒソ話せばいいのにな・・中国人は大声で喋る(^◇^;))
戦闘地域の遠くの村の病院ラボに勤務する中国人医師や民間人、スタッフ達の救出が出来ない状態だとしゃべっている。
それを聞いた主人公は、自分が行くであります!と「元戦狼」の身分を明かし、医師の救出を立候補。
さらに少年の母親が、途中の村の工場で働いているということでそちらの救出も少年に約束。泣き止みます。
こうして主人公は、な、な、なんと、一人で行きます。
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一方、病院では反政府軍が到着し、全員を集めて人探しを問い詰めています。みんな怯えて、泣いています。口答えするようなら否応無く攻撃される。躊躇なく殺します。
ここでの会話は「中国人(外国人)は殺すな!」ですが、リーダー格の白人は暴走するとお構いなしに撃ち殺します。
やはり同じアジア人として、同じ人種が白人に撃ち殺されるのを観ると、胸が痛くなる思いです。
どうやら反政府軍も、これから主人公が救出しようとしている一人の中国人医師が目当てのよう。
到着した主人公は車のまま病院に突入します。
こちらもお構いなしですね、敵陣だけど病院とか関係ない(⌒-⌒; )
結局、病院で撃ち合い、爆破。もうほんと、お構いなしでした。
この到着時に、目的の人物は死亡してしまいましたが、今際の医師から、女医と、医師が「娘」と呼ぶ現地の黒人少女を託され救出。
この少女を守ることに命を架ける様子が、主人公らの今後の展開となります。
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感染ウイルス、孤立した中国人経営の工場、自分の身は自分で守ること、そして独裁者になろうとする白人など、壮絶な戦争アクションの中で、描く内容は盛り沢山。
この映画を観て、私が次に海外に行くときは、日本大使館の場所をあらかじめ調べておこうと肝に命じることにしました。
おそらく強靭で強運な主人公でさえ、大使館に避難しなければ命はなかったでしょう。
アジアも欧州も米国も今は全てが危ないので、渡航先でテロや事件が起きた時のことを考える時代です。
とにかく・・下手くそな伝え方ですけど、この映画はかつてないほど見せ場が多いし、見せ方が凄過ぎる。
1人(後半は3人で戦う)の中国人に対して、1万人の敵とか、どれだけ監督アンド主演の役得なんだよ!って感じがします。
(ウー・ジンの名前、よし覚えた!)
以前、若き日の上戸彩が『あずみ』で壮絶なアクションシーンを演じましたが、それを思い出しました。
(比べる対象が違いすぎだΣ(・□・;))
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最後に、出演者を数人。
劇中に反政府軍として好き勝手に暴れる白人のリーダーがいます。圧倒的に恐しい存在でした。
その最も恐ろしい敵役を演じるのは、数々のハリウッド超大作に出演してきた【フランク・グリロ】〔52〕。
これには驚きます。日本映画ではここまでのメジャーリーガーは出演しませんからね。喋る言語が英語なので、甲乙つけがたい完璧な熱演で鑑賞できました。
もう一人。
主人公が少年の母親を救出するために訪ねた中国人経営の工場。
この工場に追跡部隊が襲いかかり戦場化するのですが、そこの若社長役の俳優さんが気になりました。
顔や見た目の系統が要潤さんと金城武さんを足して割った感じで、ちょっと頼りなさそうな役所。遠目からだと要潤さんなので、私的には要潤さんでもいいんじゃないかなって思いましたけど(^◇^;)
武器も握ったことがない工場の社長が、途中から主役級でアクションしている展開は、普通に考えておかしいので、もう少し工程に工夫が必要だったと思います。イタメシみたいなお名前の俳優さん。
(チャン・ハンだよΣ(・□・;)中国のアイドル的俳優さん)
この映画の後半は、この若社長と工場に勤める元特殊部隊の初老の男性と主人公。その3人の中国人達のアクションを手に汗握って応援している自分がいたので、オールOKにします(笑)
演技もすごいし、話もすごいし、映像もすごい。こんな映画は日本では作れない!!
ですが、本気で現実に戻されてしまった、個人的にマイナス要素があって、それが本当に最後の最後、映画を締めくくるエンドロールです。
ジャッキー・チェン映画みたいにエンドロールで「NGシーン」や「製作の様子」を紹介するのですが、この映画の場合は知りたくなかったです。
(⬇️こちらはYouTubeの海外予告です)
脚本 14点
演技 17点
構成 13点
展開 13点
完成度14点
〔71〕点
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Geo Storm
『ジオ・ストーム』
本年度劇場鑑賞作品vol.6
監督🎬【ディーン・デブリン】
【ジェラルド・バトラー】
【ジム・スタージェス】
【アビー・コーニッシュ】
【エド・ハリス】
【アンディ・ガルシア】
配給会社〔ワーナー・ブラザーズ〕
「【ジェラルド・バトラー】主演のパニック映画」ということなので
これまで多くの鑑賞作を観てきた経験から、彼の演技も癖も、そして俳優としての空気感も、ある程度の目処がついた。
また、今作には巨大津波が街を飲み込むという、衝撃的な映像演出が多いので、あの日を思い出しますし、
実際アメリカでは寒波や熱波の異常気象の影響で、亡くなる方が多いとニュースで知ります。ヨーロッパの超寒波など世界的にも異常気象がニュースなっていますので、それも連想せざるを得ない映画内容。
そういう連想が出来る時期にこれ程までに自然災害を想定・追求した映画を発表するのも「Hollywood」だな!と恐れ入りました。
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そう遠くない未来。と云うか2019年、来年。
世界各国に自然災害が発生します。
(東京オリンピック・・・開催中止だよねΣ(・□・;))
地球は滅びる寸前まで行き、人類の人口は減少。何百、何万人規模で減って行きます。
しかし、こういう時に残るのは「文明」でしょう。
優秀なエンジニアや政治家たちが地球の危機を救うべき対策を練って、18の国が共同で「ダッチボーイ」という愛称の防衛システムを構築。これは国際気象宇宙ステーションを中心に気象をコントロールするための人工衛星を張り巡らせるもの。
劇中冒頭の紹介では、この窮地に世界のリーダーに任されたのは「アメリカ」と「中国」になっています。
(日本は納得だけど、ロシアはどうしたΣ(・□・;)??)
システムの総責任者がこの映画の主人公のジェイク。
科学的な話を私は書けないので、ここの解説は省きますm(_ _)m
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ダッチボーイにより、地球は救われ、また再び変わらぬ世界の姿が戻るようになりました。
(アメリカ人が付けた愛称だけど、人類を救った衛星に対して
ふざけた名前ですね。日本だったらキボウとかオンジンとか付けると思う)
一方、地球を救った主人公のジェイクは、何やら裁判にかけられている状況です。
責任者の資質に欠けるという理由の査問会です。
そもそも最初の段階ですけど、アクション俳優のジェラルド・バトラーが科学者に見えません(⌒-⌒; )
主人公がただただ真面目で堅物なんて人物像、、ハリウッドは作りません(^◇^;)
減らず口で口答えするジェイク。いい年の大人ですけど、アメリカ人って感情的ですよね。
弟がスマホでメールします。「頼むから口答えしないでくれ兄さん」。この状況で携帯を見れるなんて、こっちにもビックリ(^◇^;)
結局、議長を罵倒して、地球を救った主人公は、「品格がない」という理由で職を失います。それでやさぐれます。
のちに地球の危機になって復帰を求められると凄く嬉しそうな表情をするので、この査問会で言う事を聞いていれば良かったのにな・・なんて思いますが(笑)
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それから幾月か時が流れ、地球を守る衛星ダッチボーイは、何者かの犯行により突然誤作動を繰り返すようになります。
誤作動=異常気象で、その度に都市は崩壊し、何百万人の規模で人間が犠牲になる。
自然災害系のパニック映画は、第一に理屈抜きで語れないほど理系要素が強いのが特徴だと思います。
実際に監修には科学者がどの映画にも協力していますね。
それゆえに私個人が知りたかったことが多くて
この映画には、キッカケの省略が多く、人が1000人犠牲になったとか、都市が壊滅したとか、そういう事後報告ばかりで、そこをもっと詳しく描いて!と欲しくなりました。
主人公や登場人物の周囲を中心に描くのがパニック映画のセオリーだとしても
映像的にはX-MENみたいで、人が死んでいく瞬間は、芸術性が高くて格好良さがありました。個人的にはもっと生々しくていいと思います。セカイノオワリなのだから。
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演者はパニック映画に適応できる俳優陣で、いい意味で無難です。
兄弟の弟役には英国俳優の【ジム・スタージェス】〔39〕。数々の映画で主役を張ってきた中堅俳優。個人的には寝癖俳優と呼んでいます。羽生名人みたいな髪型です(笑)演技面でいうと、視点の真剣度が高く、ハァハァした喋りをするので、日本の西島秀俊さんのような感じですかね。
兄の後任で責任者に昇格した弟は、この大ピンチにより兄の復帰を頼り再会。
兄はすぐさま宇宙船に乗り込み、待望の宇宙へ、そしてダッチボーイに乗り込み作業。
弟は地球で兄の報告を待ちながら、地球の各都市のピンチに対応していきます。
これぞ宇宙兄弟(笑)
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ドラマ性を高く設定しているのに、それに見合った編集がされていない。
削ぎ落としが目立ち、展開も次々に変わり忙しい。状況の速度と、ドラマの速度は同じにしないほうがいい。
パニック映画が自分は好きなので、指摘にあげるようなことは想定内の違和感ですけど、ちょっと美談にしすぎかな。
それと、中国はどこに行ったのだろう?中国側の視点でも観てみたいところです。
日本も劇中に被害に遭いますけど、正直「オマケ」みたいな感じのシーンでした。被害に遭うのは東京だけなのか?関東なのか?その点も知りたいところです。知りたがり(^◇^;)
この日本シーン。劇中ではあっという間に終わる一コマですけど、場所は銀座の和光前の交差点であることが分かります。
今後、平昌五輪でメダルを取った選手がパレードをする通りです。
和光前と有楽町でしたけど、私が思ったのは、他の国のような派手さがないのが少し残念かな。
他の国は上に書いたX-MENみたいに氷化したりするけど、東京は落石だもん。(^◇^;)
それとメイドカフェの店員か何かのアニメのコスプレなのか分かりませんが、ピンクの髪の女性がエキストラで出ていましたので、それは秋葉原じゃないかなΣ(・□・;)と映画を見ながらツッコンでいました。
世界都市を映すのは定番で定石。次は発展途上国だったりあまりパニック映画では描かれない国や土地に焦点を当てれば、逆に新しさのある映画になるんじゃないかな。
関係はないけど、ジェラルド・バトラーが宇宙に行き、ヒロイン役の主任とパートナーになるのですが、腕の太さが女優の4本分ぐらいあって、映画で見ててなんかウケました。
Wikipediaの評価の項目では、批評家支持率は10%しかないとのことです。
私的には「評価する」か「評価しない」の二択だったら・・・評価しますね。ドラマ性はゴリゴリでしたけど、とにかく映像がすごいのでね。
だけどヒロインとの関係性の紹介も中途半端だし、そもそも別れた妻との間に年頃の一人娘がいて、この娘さん、この映画のキャラとして必要なのかな?
パニック映画は『宇宙戦争』でも『2012』など主人公は「40代バツイチ男」という設定での入り口が多いけれど、この映画で、あえて尺を使ってまで家族を描き感動要素を作ろうとするあざとさは、そこまで必要ではない気がします。ということで51%支持します。
最後に、
気象をコントロールできる人工衛星ダッチボーイにより、世界は通常通りに機能しましたが、壊滅的な被害を受けた場所も国もあると思うので、そちらも描いて欲しかったです。
そして、「らしい」と言えば「らしい」のですが、アメリカという国がこの映画のそもそものキーマンです。
国際宇宙ステーションの管理権がアメリカから国連に移る期限で、起こるのがダッチボーイのシステムエラー。
政治があるよりも、そんな時でもお金だとかプライドだとか地位が必要なんだなって、アメリカの意識も映画を通して観た思いです。
(⬇️こちらはYouTubeの海外予告です)
脚本 14点
演技 14点
構成 14点
展開 13点
完成度14点
〔69〕点
___【mAb】