『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々/PART.Ⅱ 魔の海』

本年度劇場鑑賞作品vol.142
ジャンル
[神話アドベンチャー/シリーズ]
物語)
アメリカ合衆国 某所
[ハーフ訓練所]
海の神ポセイドンと人間の間に生まれた
【パーシー・ジャクソン】。
17才の時、世界を救った彼はその後も活躍し、親友の守護者【グローバー】、[知恵の神アテナ]のデミゴット【アナベス】らと共に訓練所で能力を磨いている。
だが最近は自信喪失気味のパーシーである。
[戦いの神アレス]のデミゴットである女剣士【クラリサ】に勝てず、おまけに父ポセイドンも自分に助言や応答をくれなくなっていた。
そんな最中、
訓練所に[ビッグスリー]のデミゴットが現れ、指導者たちが騒ぐ。
彼の名は【タイソン】。
海の神ポセイドンと[妖精]との間に出来たデミゴットである。
まさか自分に兄弟が??
異母兄弟となるパーシーは初対面を果たす。
嬉しい筈だった、タイソンは喜んでいる、
しかしタイソンはサイクロプス(一つ目)で、見た目的には最悪。
訓練所の生徒たちは挙ってヒソヒソ話。
――
昼食中。
突然、地響きとともに
訓練所の結界が破られた。
そこへ機械仕掛けの巨大な雄牛が襲ってきて、一瞬にしてパニックとなる生徒たち。
パーシーら仲間は勇敢に立ち向かうも
雄牛の突進は止まらない。

タイソンが怪力で食い止め、火炎口を浴びながらもポセイドンのデミゴットとしての能力を魅せた。
その後、パーシーは何とか
この[コルキスの牛]を退治し、これを放った実行犯が現れる。
犯人は【ルーク】。
かつて訓練所の仲間であり、入所当初パーシーの兄貴分的存在だった[通信の神ヘルメス]のデミゴットの息子だ。
パーシーとの戦いに敗れたルークはその後、父への復讐のため、全ての神々の父である【クロノス】を復活させようと秘密裏に動いていた。
雄牛を退治したパーシーは
ルークの犯行を教頭(ケルベロス)らに報告する。
――
訓練所は、
この件で最も絶望的な境地に直面する。
長きに渡り訓練所を護っていた[結界]が解かれてしまったのだ。
結界を失った訓練所は外部からの侵入を許し、このままだと3日も持たず全滅してしまうだろう。
そして結界を創り、訓練所を護っていたのが〔タレイアの木〕である。
数年前、
あるデミゴットの少女【タレイア】が
訓練所の入口(門)の前で魔物に殺される。
デミゴットの宿命は死して訓練所を護る事。
少女タレイアは木となり、この一角に新しく結界を張り、これまで訓練所の仲間たちを見護ってきたのだった。
――
少女タレイアの親友だった過去を持つアナベス。
アナベスは衰枯するタレイア(樹木)を復活させるアイテムはないか?と必死にインターネットの神器サイトから探す。
そして唯一つ、
タレイアの木を治すアイテムを見つけた。
それは魔の海域[バミューダ・トライアングル]に隠されている[黄金の毛皮]である。
この毛皮をかぶせれば
どんな物(&者)でも
再生し復活できるアイテムである。
アナベスは校長の【ミスターD】に報告。
そして夜、全生徒を集めた集会が開かれ、二名が探索に選抜された。
これまで生きて生還した者はいない。
命の危険が伴う非常に危険な旅となる。
この毛皮を探すには[サチュロス](ヤギ)が必要不可欠となり、ミスターDにより生徒から選抜したのは訓練所1のサチュロス。そしてデミゴットにはクラリサが選ばれた。
落ち込むパーシー。
クラリサは捨て台詞を彼に伝え、念願の冒険に出発した。
――
翌日。
[預言者]の言葉から、世界が崩壊の危機にある事を知り、それを救う者はビッグスリーのデミゴットであると暗示する。
アレスの娘、クラリサではない。
自分が世界を救う運命を担うとパーシーは確信。
パーシーは訓練所を抜け出し
グローバー、アナベス、そして兄弟タイソンと共に魔の海への冒険を始めた。
――
訓練所からは運賃ドラクマ金貨で
地獄の戦車(タクシー)に乗り街へ。
ワシントンの街。
森育ちのタイソンは「オリンポス」だとハシャぐ。
続いてルークの父の宅配業者を訪れた一行は、情報を仕入れ、彼からアイテムを貰う。
しかしグローバーがルークの仲間に拉致され、同じく毛皮を手に入れようと動くルークを追うことに。
波止場。
出航したルークのクルーザー。
これを追うため、タイソンが父に助力を乞い海馬(ヒポカンポス)が現れる。
それに乗りクルーザーに追いつくが、いくら父(ポセイドン)に問いかけても返事がなかったパーシーは、タイソンには協力する父の様子を目の当たりにし、再び自信喪失に。
その後、ポセイドンの力が復活したパーシーは海を操りルーク等を仕留めるも、グローバーはすでに魔の海の探索に送り出された後であり、クロノスの棺を見せられる。
ルークは黄金の毛皮を手に入れ
クロノスを復活させ、世界を滅亡させる使命を持つ下部だと考えていた。
パーシーはアナベス、タイソンと共に
バミューダ海域へ。
その時、魔物カリュブディスに飲み込まれ、胃の中に入る。そこで先行し飲み込まれていたクラリサ隊と遭遇。
チームプレイでカリュブディスから抜け出した一行は、進路を定め海を進み、黄金の毛皮があるとされるキルケランド島に到着した。
――
荒れ果てたキルケランドでは、洞窟に棲む盲目のサイクロプス(一つ目)【ポリュペモス】が黄金の毛皮を持っていた。
パーシーたちが島に辿り着き棲処に向かうと、グローバーはポリュペモスの侍女になりすまして、奪う機械を窺っていた。
チームプレイでポリュペモスを翻弄し、遂に黄金の毛皮を手にした。
しかしそこへ、ルークと一味が現れる。

パーシーは毛皮を奪われる形となり、
さらに自分を庇い、兄弟のタイソンが矢を射たれ谷底へ落ちていく。「タイソーーン」
毛皮を手にしたルークは、パーシー等を縄で縛り、宿願であるクロノス復活への儀式を始めた。
果たして世界の運命は?
監督

【トール・フロイデンタール】
パーシー・ジャクソン
【ローガン・ラーマン】
アナベス
【アレクサンドラ・ダダリオ】
グローバー
【ブランドン・T・ジャクソン】
クラリサ
【レヴェン・ランビン】
タイソン
【ダグラス・スミス】
ルーク
【ジェイク・アベル】
配給
[20世紀フォックス]
本編
〔106〕分
《3D》&《2D》
著者3D鑑賞。
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開幕した日は映画の日。
11月1日の全国公開となるロードショウはシネマコンプレックスだけでもズラッと並び、今週公開もズラッと来ました。公開三週目の作品は悉く姿を消すシネコンの怖さ。
私は今、映画漬けの毎日を贈っています。
これから随時、文章で記していきますが
その多入週、11月第一週、優先順位の一番手がmAbにはパーシーです(^-^)
ファンとしての文章を書くか、それとも冷静に朝ズバッと斬るか、どちらかだと思いましたが、若干後者寄り。(朝ズバッはタブーΣ( ̄□ ̄)!)
大ファンで公開を心待ちにしましたが、
二作目って基本は派手になりますね(^^;)
――
1942ピクチャーズのクリス・コロンバスですから『ハリー・ポッター』(^-^)
キャストも若手が中心で、若き才能者の集まりですから、ハリポタマニアの意識で視ると、相当似てる方向に作風が来てます。
(今作の魔物はロード…の雰囲気もある)
いったい…この若手キャストから
何名がHollywoodで活躍するんでしょうネ。若かりし姿を脳裏に焼き付けよう!
原作は読んだことがありませんが、シリーズになっているようですし、映画も続いていって欲しい、何度も書きたい。キャストそのままならば大人になりすぎるから早いうちに。
では始めます。
3年前のパーシー・ジャクソンに多大に影響され、その後もタイタン系の神話アクションが日本で公開されると学びました。只今Hollywoodのおかげで少なからず知識がmAbに付いいると思ってます。
ギリギリ神話の物語。
近年のHollywoodは神話が毎年のように製作されていますし、多くのスペクタル映画で描かれます。
これは2011年11月の映画評論『インモータルズ』でも書いたのですが、
ゼウス、ハデス、ポセイドン、の三兄弟。
=ビックリマン&チョコ(笑)
自分と同世代にはオリンポスの神々と言えば…サロンパスではなく…ビックリマンです。
(なぜダジャレを混ぜたΣ( ̄□ ̄)?)
その三兄弟の親がクロノス。
今作、
ルークが蘇らせようとしています。
神話って残酷です。
日本の古事記もそうですし、血生臭くて肉肉しい。親、子、肉親、身内同士の殺し合い。
ギリシャ神話のクロノスは
自分の子供を食べちゃうΣ( ̄□ ̄)!
何のために生まれてきたんだろ?
そして生き残った三兄弟(ビッグスリー)が協力し、親クロノスを切り裂き封印。
今作、
ルークが棺を見つけ出し、復活させようとしてます。
(昔のほうがちゃんと書けてたな自分、なんだこの文体(^^;))
神は時々、地上に降り立ち、人間と性交しハーフを創る。
そして、周期的にハーフ(デミゴット)が集まる時代があり、それが今作の時代21世紀前半。
この点は
神の捉える宇宙時間でしょうか?
パーシー始め
デミゴットは若く、
現代に神の子が産まれた形になります。
そしてなぜかアメリカに集中して集結してますが、これはまぁHollywood映画(笑)ノープロブレム。
――
物語文の繰り返しになるのは…避けたい。
と言うか物語文に熱が入り6000文字も使った…残りは4000、楽しんで伝えよう。
神(新)キャラクターを二名紹介します。
まず冒頭から「誰?」でした。
訓練所の競技会がオープニング。
ジェニファー・ローレンス系の女半神【クラリサ】。彼女の父がアレス。アレスといえば戦いの神。遺伝子は相当なもの。男児ならば更に最強でしょう。
ヒロイン交代か?と思いましたが
パーシーにとってライバルが出現。
前作から三年ほどの歳月が流れた続編ですから、パーシーは20歳くらいかな。短髪になってます。パーシー役【ローガン・ラーマン】は首も太くなっていましたので、将来はHollywoodの花形であるアクション路線かも(^-^)
クラリサの出現でパーシーは二番手、
さすがにアレスの子供は強いです。おまけに「何が何でも勝つ!」の意識がある子ですから、自意識過剰と口が悪い。でもまぁ勇ましい女子です。(白人に多いアゴの割れ)
続いても神キャラクター。
まさかパーシーに兄弟がいるとは…
だってポセイドンはあの時、そんな素振りは…
【タイソン】という名の異母兄弟。
デミゴットは
神と人間の子ですが、タイソンの場合は母親が妖精(フェアリー)。
(どうせなら妖精ではなく人魚がよかった)
森育ちで見た目が〔一つ目〕ですから妖怪的。
劇中の登場シーンは
描写的には皆が「じぇじぇじぇ」ですけど、日本人なら「ゲゲゲ」です。
(どっちも日本だよΣ( ̄□ ̄)!)
タイソンはサバイバルで生きてきたのでしょう。劇中に人間に逃げられたと語るので、ユーマになっていますが可哀想でした。優しい子です。

人間らしい一面もありますが、両親が普通とは違う。妖精と神様の子です。もはや人間でもないでしょ?(^^;)
写真を見て分かるように
大きな1つ目ではなく
鼻の上に片方の瞳のサイズを持ってきた感じなので、映像的にはブレたようにも映っています。
このタイソンの登場で、ちょっと私が気に入らないのはポセイドンですね。
パーシーの母親を愛し、パーシーが物心つく前まで数年間一緒に暮らした。と前作で言っておいて同世代の子供(タイソン)を創ってますもん(^^;)
(他にもいるんじゃないか?)
今作、ポセイドンやオリンポスの神々は一切登場しませんが、全権を握るのはゼウスでしょ、神にルールを聞いてみたいです。
それと邦題
続編でも『オリンポスの神々』が付くことが(原題『名前:続題』)不思議に思いました。てっきりハリポタみたいに『パーシー・ジャクソンと魔の海』になるとばっかり(^^;)
――
計2作品ですが、パーシー・ジャクソンと言えば!が自分の中で確立されていて
前作ですとメデューサやヒドラなど神話上の怪物が登場しました。
続編は映像的にも派手になり、引き継ぎのメンバーには慣れがあったのが個人的には残念で、シリーズ化してから生じる慣れがよかったです。
そんな中でも神キャラもそうですし、神ペットや遣いが可愛い。
今作なら海馬。

パーシー達は海馬に乗って海上を進むのですが、とにかく映像美は相当なものでした!
パーシーやタイソンはポセイドンの息子だからいいにしても、アナベスは水温で身体冷やさないでよと心配しながら観てました(笑)
中盤は『魔の海』であるバミューダ海域です。バミューダ・トライアングルほど興味深い場所はありません。(幼少期『ドラえもん』でそれを知ってからはmAbの一番!)
劇中のセリフですと紹介程度なので、観客も食いつくほどの説明を入れてほしいとも思います。
そこではカリュブディスという魔物に飲み込まれるのですが…なんだかピノキオを連想しました。
やはり今作から感じるのは、前作にあったような1つ1つの戦いの描写が弱いことで、このカリュブディスは特に、映像的な見せ場ではなく緊張感を表して欲しかったです。
ちなみに先陣をきったクラリサは、まんまとバミューダの怪物に飲み込まれていて、胃の中でパーシー達と合流。奇遇ですね(笑)
クオリサはここでも強気。彼女が船長の船にはゾンビの乗組員がいるのですが…やはり弱い。これって膨らませないのかなぁ?設定が面白いのに勿体無い。一緒に探索したパートナーのサチュロスはセリフで終わりますし。
――
基本形はトリオですが、今回タイソンとクラリサが加わるので3作目以降も楽しみが増えます。
パーシーの守護者【グローバー】は
前作、昇格し角が生えたところで終わりましたが、だいぶ成長してます、筋肉も。まぁロンだ。
そして
ヒロインの【アナベス】が…茶から金髪に変わっていましたから、いよいよハーマイオニーだな(笑)
クオリサがどうパーシーに絡んでくるのか気になります。ヒロインの座が危ぶまれる。
最後に
これから観られる方は3Dをお薦めします。
パーシーといえば海の神ポセイドンの息子ですので水、今作は海のシーンが多いですから、美しいほとの飛沫が3Dメガネ越しに飛んできました!
浪漫溢れる文章を書きたかったけれど、
どうやら今の自分にはパーシー・ジャクソンが好きな気持ち以上のコトを書けないと判断し…ここで終わります。

脚本 13点
演技 13点
構成 15点
展開 12点
完成度13点
+

〔67〕点
とりあえず今はギリシャに行きたい。
エーゲ海なら大好きな『マンマ・ミーア』の舞台でもあるし、神話巡りをしたい。
走る体力があるうちに!
LIFE IS NOW
一期一会の11月10日を
【mAb】