皆さまおはようございます☀️

PS-Customizeの渡邊です。


早速ですが、7月にリファービッシュ基板への交換を実施したO様の機体がYLODになってしまったとご連絡をいただき、改めて点検させていただくことになりました。


到着後、分解してBDドライブを取り外したところ起動するようになりました。かなり稀だと思いますが、フラットケーブルの接触不良が原因だったようです。


気になったのが、「室温が低いと起動せず高いと起動する傾向がある」ということで、この通りならBGA/バンプの不良も疑われます。


ただ、Gran Turismo 6も問題なくパスし、完全に冷やしても正常に立ち上がります。フリーズやアーティファクトも全く発生しないので、BGA/バンプの不良は除外しました。


組み立ててしばらく動作確認を行います👇

数日間に渡り、早朝〜昼〜夜の3つの時間帯(19〜26°C)で低温時のPS2の起動確認、Gran Turismo 6のプレイ、電源の入切を入念に確認しました。

動作確認期間中は全く異常なく、一度もYLODやGLODは発生しませんでした。

問題なさそうです👍


恒例の余談です👇

取扱説明書によるとPS3の動作環境温度は5〜35°Cとなっていますが、特にCECHA00などの最初期型は注意する必要があります。

当店では、基本的に25°C前後(20°C未満および28°C超えは非推奨)で動作させることを想定しています。


修理・メンテナンスにあたり、プロードライザや主要なコンデンサは交換していますが、製造当初から実装されている数百点にわたるMLCCや抵抗、ICなどはノータッチです。

初期型は製造から15〜20年を超えていますので、そのような細かい部品や基板自体の劣化も考慮して取り扱う必要があります。現行製品と同等に考えてはいけません。


特に朝晩の寒暖差が大きくなる冬場は要注意です。

宅配便などで届いた機体を開封してすぐに通電→電源投入をすると、BD 12VのMOSFETがパチンッと弾けて故障する...などといったことがしばしばあります。

お客さまにおかれましても、すぐに通電→起動させてMLCC故障→ヒューズが切れてYLODとなってしまった例がありました。


これらは、今のところ例外なく冬(厳冬期)に発生していますので、到着後開封してから1時間ほどは室内で温度を合わせていただくよう一律にご案内しております。


寒暖差による突然の故障(結露、ヒートショック等)は、オリジナル基板およびリファービッシュ基板のどちらでも起こりえます。

リファービッシュ基板は、あくまでも90nm RSXの技術的欠陥(バンプゲート)によるYLODの原因を解消した基板で、全体的な耐久性を底上げしているわけではありません。


もちろん全ての機体に当てはまることではなく、いわゆる個体差がありますが、長くお使いいただくためにも可能な限り故障の原因は排除する必要があります。


当店ではできる限りの対策をしておりますが、お客さまのお手元に戻った後、どのような環境で使用されるかは知る術がなく、環境ごとの対策はしようがありません。お客さまにおかれましても、特に温度にはなるべく気を遣っていただければと思います。

また、これからPS3を購入される方、修理を検討されている方は是非とも気に留めていただければ幸いです。


余談はこの辺で...笑



O様、動作確認を終えて昨日ご返送させていただきましたので、この後LINEさせていただきます。到着まで今しばらくお待ちくださいませ🙇


ということで、以上になります!

ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2026.10.9 作成