皆さまこんにちは☀️

PS-Customizeの渡邊です。


先日、東京都S様からのご依頼でお預かりしたCECHB00ですが...

流石に看過できない点があったので取り上げることにしました。


今回のお客さまは、かなりのゲーマーなようで...笑

本当は我々が出品している機体の購入を検討していたそうなのですが、タイミングが悪くどちらも出品しておらず、たまたまフリマサイトで見つけた機体を購入したと伺いました。

各種メンテナンスもしてあるうえ、高負荷なGran Turismo 6でも動作確認済ということで購入を決めたとのことでした。

現時点で動作に問題はないが、内部の状態を確認して不足している部品の追加などして欲しいということで、ご依頼を承りました。


それでは早速👇


...う〜ん笑

初っ端からヤバい雰囲気....

封印が貼ってあるのに中のトルクスネジがなく、天板がスライドしてしまう状態です...

驚いたことに、到着時点からこの状態だったそうです笑


出品者には問い合わせたそうなのですが、往復送料もかかるし、一応使えるしということで、しばらく使用していたとのことです。


続いて内部を見ていきますよ〜


電源ユニットのネジも一本取り付けられていませんでした。



組み付けが間違っていますね〜

アースの線は写真のように中に通すのではなく、手前の電源ユニットの固定部の隅に沿わせます。


CELL/RSXブレイサーが取り付けられていました。

何の意味があるかわかりませんが、アルミテープが貼付されています。


CMOSバッテリーは、純正品のガワを破いて新品の電池を入れ、ビニールテープで固定されていました。

実用的には問題ありませんが、美しくはないですね〜


プロードライザの代替コンデンサは中華なノーブランドのタンタルコンデンサが使用されていました。


グリスの塗布量はやや多く少しはみ出ていますが、概ね問題なさそうです。

たまにとんでもなくベチャベチャなグリスが使われていたり、量が多すぎて周りがグリスまみれなこともあります。


正直、ここまでは特段問題はありません。


さて...本題はここから!!

よ〜く見ると、RSX側にフラックスの塗布痕が!!


故障歴がない機体と伺っていたので、お客さまに確認したところ、購入先のスクリーンショットを送っていただけました。




間違いなく

*修復歴なし本体をメンテナンス

って書いてありますよね...


その他にも、FW 3.30なのにGran Turismo 6で動作確認済...???

(これまたお客さまに確認しましたが、出品者による記載ミスだったそうです。)


Sysconのテストポイントははんだ付けした形跡があるので、一度はアクセスされているはず...!


で、ログを取ったところ...👇

3034 =バンプゲートによるYLOD

がズラーっと並んでいました!!


修復歴がないはずでは...笑


実装がどうだろうと、

流石に3034のリフロー復旧機を修復歴なしと称して売るのは歴とした詐欺ですよ、ざ○○り○H○Pさん...

残念なことに、当店が確認しているのはこれが最初ではありません。


仮に説明文のコピペで消し忘れていたとしても、気付いた時点で修正または購入者に伝えるべきです。

消し忘れる時点で詰めが甘いと思いますが...

今回のお客さまも「YLOD復旧品などとは言われなかった」と仰っているので、どう考えても知っててやっていますよね。


過去には、岡○タ○○ィ○○ゲーミングや○ーアイ○○ターが、RSXを炙った機体を修理したことには触れずにメンテナンス済と言って出品していたり...

部品を抜き取ったり不要な炙りをする某チェーン店のス○ホ○○タル(ゲー○○ス○タ○)など、いい加減なことをする方は残念ながらいます。

低電圧化もされていました。


ファンテーブルは私が考案したVer.5とほぼ同じ笑

p0のdutyだけ25%(0x40)→23%(0x3D)に変えているようで、丸パクリってわけではないでようですが...


Ver.5は写真の通り公開しますので、皆さまご自由にお使いください笑


誤解なきように記しておきますが、ファンテーブルのカスタム+低電圧化は、バンプゲートへの根本的な対策ですが、これにより欠陥が解消されるわけではありません。


・なるべく熱サイクルを減らす

・アンダーフィルのTg-10°C以下で動作させる

ことでバンプゲートによるYLOD発生のリスクを低減させることができ、長寿命化、延命、再発抑制には一定程度寄与しますが、熱サイクルによりいつかは故障します。

オリジナルと対策済でどのくらい差が出るかは、まだまだデータを取る必要がありますが、少なくともオリジナルの倍以上は寿命が延びるのではないかと考えています。


確かに、3034復旧機にこれを行うことで、延命できるとは思いますが、まだ検証すべき点が多いのも事実です。

2〜3年前に修理させていただいたファンテーブルのカスタム等をしていない機体は、何台かは3034 YLODが発生して、当店へ再修理で戻ってきていますし、逆に故障歴がない機体でファンテーブルのカスタム等をした機体は、現在(2026年6月で約1年)のところ3034 YLODが発生したという報告は受けていません。


面白いことに、ファン爆音(CELLの殻割が必要)な機体は、becountが多くても例に漏れず3034 YLODは発生していませんでした。

何が言いたいかというと、ファンがそれなりに回転してRSXの温度が低く抑えられていれば、3034 YLODの発生を抑制できる、すなわちファンテーブルのカスタム+低電圧化は間違いなく効果があるということです。

これが3034復旧機にも当てはまるのか、どの程度効果があるのか、現在手持ちの3034を復旧した試験機で詳しく検証しています。


ロクに自分で検証せずに安直かつ姑息に売る、ましてや修理歴を偽装するのはダメです。


自分がやっていることの確証が取れるまでは時間がかかりますし、検証にも相当な時間を要します。

面倒くさいという気持ちはわかりますが、横着すると結局自分に返ってきますからね...


自分だけが痛い目を見るのであればいいのですが、そういうわけではありません。

個人できちんと修理されている方や民間の修理業者全体の信頼を地に落とし、なによりお客さまの期待を裏切る行為に他なりませんので、厳に慎んでいただきたいと思います。


実装の見た目ががどうだとか、サーマルパッドが二重だとかはぶっちゃけどうでもいいので、こういう偽装だけは本当にやめてください。

何も知らずに購入されたお客さまに伝えると、非常にガッカリされる方が多く、伝えるのを躊躇うほど心が痛みます。


最後に、これからPS3を購入される方へ


粗悪品をつかまされないためにも、しっかりと確認、検討して購入されることをお勧めします。

当店においても例外ではありません。記載していない事項や気になる点があれば、必ずご確認ください。


特に

・元の封印シール貼り直し

・中身を見せない(写真は参考、作業例など使い回しで実際の写真がない等)

・メンテナンス品であっても、説明文をよく読むとジャンク扱い、保証なしの記載がある

場合は要注意です。


...たいぶ長くなってしまいましたが、今回のお客さまについては、-12基板に交換&必要なメンテナンスをしてご返送します。

この3034復旧基板については、PLAYSTATION.FACTORY 吉満宛に送り、その後どうなるか...

あとは任せましたよ〜吉満さん!!笑


ご覧くださいまして、ありがとうございました。



2025.6.9 作成