皆さまこんにちは☀️
PS-Customizeの渡邊です。
ちょ〜っと長い記事になります。
修理依頼品のCECHA00についてです!
以前にメーカー公式にて修理され、サポート終了後は民間の業者で修理されたとのことでしたが、最後に修理した業者の修理方法があまり好ましくないと感じたため、記事にしました。
あまり他者を悪く言うことはしたくありませんが、封印シールを綺麗に剥がして修理後に貼り直す≒いわゆる封印偽装をする業者は、修理内容が杜撰なことが多いです。
例によって、この機体も封印シールは綺麗に貼られていました笑
早速開けると...
アンテナ線やフラットケーブルを固定する紙シールは、破かれていますね...
細かいかもしれませんが、綺麗に剥がすか、少なくとも補修はして欲しいものです...
基板を取り外そうとしたのですが、冷却ユニットにアルミテープが貼ってありますね〜
取り外したところ、このようになっていました👇
おそらく、空気の漏れ防止処理でしょう。
無意味とは言いませんが、ファンコンを書き換えてファンを回したほうが効果的です。
恒例の余談です笑👇
Sysconのファンコンは、静音性を維持するために"ギリギリ過熱にならず、かつうるさく感じない"レベルに設定されています笑
風量が少ないほど、空気が滞留または意図しない方向に流れるおそれが高まるので、その点においてはアルミテープを貼付して隙間を無くすのは効果的と考えられます。
しかし、根本的な問題はファンが低回転ゆえCELL/RSXが冷えないことですから、ファンコンを書き換えてよりファンを回すほうが理にかなっていると言えます。
閑話休題...
リファービッシュ基板には、CELLの裏側に"反り防止プレート"が装着されていますが、前回の修理時に抜き取られていた(または入れ忘れ?)ため追加しました。
これぞリファービッシュ基板の姿✨
CELL側のプロードライザ劣化による不具合(シャットダウン時に赤点滅)が出ていたので、CELL側のプロードライザも交換しました。
使用している代替コンデンサは、安心と信頼のPanasonic製POSCAPとSP-Capです。
テンションプレートは曲げられていますね...
これは曲げすぎです笑
無闇に曲げると、基板やコアを損傷するおそれを高めます。
仮組みしたところ、ファンがすぐ高回転になるので、CELLの殻割りを行いました。
(殻割りツールは別の記事で紹介します。)
それで、修理が終わって全て組み立てて...動作OK!
しばらく動作確認してシャットダウンした後に起動したらGLOD発生ww
ただ、毎回ではなく電源を入れ直すと起動することもある...
結果的には、有線接続したコントローラー基板のショートや電源ユニットの故障が原因だったので無事に直せましたけど、流石に笑えないですね...
(左側:正常品、右側:故障品)
右側の電源ユニットを取り付けると、GLODで起動しません。
海外では「PSU(電源ユニット)を交換したら直った。」という報告が上がっているので、原因になることはあるようです。
なお、基板が故障しているコントローラーは正常品に交換しました。
ただし、GLODの原因は多岐に渡るとともに、基本的にSysconエラーログが出力されないので、特定が難しいです。
SB UARTでサウスブリッジのログを見れば、ある程度の判断はできますが、ココ!と断定するのはできないでしょう。
今回は本当にラッキーでした...
ちなみに、当店では修理の際に必ず写真を撮影して「どの箇所をどのように修理したのか」ということを明らかにして、修理完了のメールでお送りしています。
非対面でやり取りをすることが多い以上、作業内容の透明性を高めて、お客さまから信頼していただくことが何よりも重要だと考えております。
何はともあれ、無事に修理できて嬉しく思います。
それではまた後ほど!
ご覧くださいまして、ありがとうございました✨
2025.4.9 作成