皆さまこんばんは🌙

PS-Customizeの渡邊です。


0時を回りましたが、本日最後の投稿はRSXの殻割りのお話です!

RSXをはじめ、GPUには基本的に専用のメモリ(VRAM)が用意されています。

RSXのVRAMは、パッケージ上の角部に1個ずつ計4個実装されています。

(A00のCOK-001基板に実装された65nm RSX)


上の写真を見ると何となく想像がつくかたもいらっしゃると思いますが、これらのVRAMはヒートスプレッダを固定する役割も担っており、表面には接着剤が塗布されています。


RSXの殻割りを行う際は、この接着剤に注意しなければなりませんが、一部ロットの65nmを除いて、65nmと40nm RSX採用されている接着剤は非常に強力です。


無理やり剥がそうとすると、下の写真中央のようなことになります笑

この接着剤がどれほどの接着力を持つのか...新品の40nm RSXを無理矢理引き剥がして検証してみました。


多少加熱しても接着剤は柔らかくならず、テコの原理を使って剥がそうとしても剥がれず、それどころか基板が曲がります。

更に力を加えるとミシミシと音がして、最終的にヒートスプレッダがVRAMごと剥がれます。


この40nm RSXは、新品の割に安かったので偽物かと疑っていたのですが、ちゃんと本物でした笑


というわけで、65nm/40nmでは、基本的に殻割りは行わないほうが良いでしょう。


90nm RSXは100°C前後で加熱することにより、接着剤が剥がれやすくなります。

適切な方法で行えば大きな危険は伴いませんが、冷却不良など明らかな問題がある場合にのみ行うことをお勧めします。


以上!!

ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2025.4.8 作成