こんばんは🌙

PS-Customizeの渡邊です。


現在作業中の修理依頼品なのですが、いわゆる加工品で一筋縄ではいかないような気配が...笑

症状は、いわゆる画面が砂嵐状態(RSXかVRAMの故障)です。


話は変わって...

当店では、基本的にはどのような状態の機体でも修理をお受けしていますが、正直に言えばとんでもない状態のものもあります...

また、依頼者様が認知しない悪質な修理等がされているもの(封印シール偽装、基板入れ替え、リフロー応急処置)も幾度か目にしました。


他所様の加工品などに対してあれこれ言うのは避けたいのですが、今回の機体において「これはマズいんじゃ...」思った加工箇所があったので、各部の修正方法も含めて紹介させていただきます。

*修正は無料で行うので、必要最低限です。



まず、外観はこんな感じです👇

上部には12cmのLED ファンが排気方向に取り付けられており、その下に温度計が両面テープで固定されていました。

また、底面には12cmの穴が開けられていました。



筐体上部を取り外すと...


ファンの電源をBDの12Vから取っているのは置いといたとして、GND線がネジに留めてある(電気的にはGNDなのですが...笑)のと、セロテープでの絶縁処理は、自分の機体でやるなら良いかもしれませんが、第三者に販売するもので行う方法ではないと考えます。

→加工は一切せず、GND線は基板上の電源ユニット12V GNDピンに接続します。


温度計については、センサーとケーブルが束ねられた状態で無線モジュールと電源ユニットの隙間に入れられていました。

→加工は一切せず、センサーを基板中央(CELLとRSXの間あたり)に移動させます。


12Vを取っている線のセロテープを剥がしましたが、特にはんだ付けはされていないようです。

→はんだで補強し、収縮チューブで絶縁処理をします。


筐体底面には12cmの穴が開けられており、特にゴム足やガードは取り付けられていません。

→追加の加工などは行いません。


筐体は入れ替えられていますね...

底部はMADE IN CHINAなのに、背面排気口に貼付されているシリアルナンバーは00-(日本製)表記になっています。

→今回は交換しません。


グリスは上塗りしているようです。

メーカー標準の白色グリスと後から塗布した灰色のグリスが入り混じっています。

→電子部品洗浄剤でヒートシンクとヒートスプレッダをクリーニングしてから、グリスを再塗布します。


上部のファンは上向き(排気方向)で、電源ユニットのカバーは取り付けられていました。

→ファンを下向き(吸気方向)に変更し、電源ユニットのカバーを取り外します。


 完成は明日ですかね...!

本日もご覧くださいましてありがとうございました🙇



2025.3.24 作成