☆J20H055 REV.1.1


このモジュールが搭載されている基板では、モジュール自体が故障していることが多く、レギュレーターの交換では直らないことがありました。
また、レギュレーターの電圧が正常なこともありましたので、レギュレーターの故障による巻き込み故障ではなく、単体で故障するケースもあると考えられます。

CECH-4x00系におけるメイン基板の組み合わせは以下の通りですが、「この基板=この無線モジュール」といった例はなく、ロット等によりランダムで搭載されているようです。

CECH-4000系:MSX-001,MPX-001,NPX-001
CECH-4200系:NPX-001,PPX-001,PQX-001
CECH-4300系:REX-001,RTX-001
※CECH-4000系においては、NPX-001(28nm RSXを搭載)が採用されている機体も存在します。

 

☆AW-GM381-2-12040-0BH REV 1.1


このモジュールが搭載されている基板では、レギュレーターの交換で直ることがほとんどでした。
単体で故障することが少なく、J20H055モジュールよりも信頼性が高いのかもしれません。

まとめると、
・J20H055 REV.1.1
⇒無線モジュール自体が故障している場合が多い。
・AW-GM381-2-12040-0BH REV 1.1
⇒レギュレーターが故障している場合が多い。
ということですが、お客さまからの依頼品を含めてサンプルが20台ほど(2025年現在)ですので、これがモジュールの違いによるものなのかは定かではありません。

ただ、モジュールの見た目からもわかる通り、内部の構造や使用されているコンデンサ等の部品は大きく異なると思われますので、どちらかに故障しやすい箇所があるといったこともあり得るでしょう。

 

 

※ホームページに掲載した記事の移植です。

2024.8.2 作成

2025.3.14 修正