人の仮面を被った悪魔 | Aprikos blogg

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色々ありますが、それでも前を向いて生きようとしているMtFな私の天然ブログです。

こんばんは。

昨日になりますが、真夜中に起こりました障がい者施設襲撃殺人事件に大変な衝撃を受け、朝から暗くなってしまいました。

昨日は健康診断のために、朝早くバタバタとしていましたので詳細がわからず、たまに待合室から聞こえるテレビの音声で少しづつ知りました。詳細がわかるにつれて、その残忍さ、計画性、そして犯人の身勝手さに怒りがこみあげてきました。

ネットニュースでは、昭和13年(1938年)に起こりました、都井睦夫による近代史上最悪の大量殺人事件(津山事件)との比較の記事が書かれていましたが、どちらにも共通することは、執拗なまでの計画性と、その手口の残忍さですが、この事件とは明らかに違うところは、

津山事件では、結核という、当時不治の病に罹り、尚且つ、徴兵試験に不合格になったことで、恋人に逃げられ、村中に彼の悪口が囁かれるようになり、それによる疎外感・孤独感から、村人全体に憎しみが募っていって(と、推測されていますが、犯人が犯行後、猟銃自殺を図ったことで真相は今もよく分かっていません)の犯行というのに対して、

今回の事件の犯人は、どこから変容していったのかは、これからの警察の捜査によって明らかになっていくのでしょうけど、障がい者に対しての差別意識と嫌悪感を、施設で働く人たちの労働待遇の悪さに絡めたり、殺人がお国の為になると説いてみたりと、まるでテロ組織のリーダーのような振る舞いで、自己を正当化・正義を説いての犯行という点だと私はそう感じています。

そして、これは明らかに多様化していく今の時代に対しての大いなる挑戦である…と、私は現在そう感じています。

特に、彼が2月ごろにとある議員さんに送った手紙の全文を、ネット(ニュースソース先:毎日新聞)で読みましたが、その内容に物凄い衝撃を受けるのと同時に、戦慄を覚えました。

今回の犯罪者に限らず、世の中には、何かしらの人達に対して、嫌悪感を示す人たちが存在しています。フォビアと呼ばれる人達…

その嫌悪を覚える理由は色々で、私のような性マイノリティーに対してだったり、外国籍の人達に対してだったり、異教徒や、かつての階級差別の名残だったり…本当に色々です。

勿論、色んな人がいることに対して否定は致しません。そしてそれを自分の中にだけ、またはその範囲内だけにその感情をとどめておく分には。

ですが、嫌悪の対象に対して危害を加えたり、差別したり、排除するようになれば、それは看過できません。

ましてやそれを「正義」だとするなんて、言語道断です。

しかし、こういう人はどうやってもどこからか現れるのですよね…もっと、お互い、生きやすい世界にできないのでしょうか?(--;;

因みに、犯人は議員さんに渡した手紙の終りの方に、

・自分は精神鑑定で、心神喪失にあり、精神疾患を患っているとして数年ほど入院。その後は無罪放免。

・更に報奨金(退院後の生活費)として、5億円、などを要求していたとか…どこまでも身勝手で、しかも自らが嫌っている「障害」を利用して罪から逃れようとしているその矛盾、したたかさに呆れてしまいました。今後の様々な事件などに(悪い意味で)大きな影響を与えそうと、懸念しています。

・特に、出所後に戸籍上の名前を変えて生活させて欲しいという要求の部分は、性別移行していく人達に悪影響を与えなければいいのですが…本当にとんでもない犯罪者だ!


今回の事件で被害に遭われました方々の、ご冥福をお祈りいたします。


あぷりこっと