IBMの次世代戦略 (^^;; | Aprikos blogg

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色々ありますが、それでも前を向いて生きようとしているMtFな私の天然ブログです。

こんばんは?(^^;;


夕方って微妙なのですよね。(^^;;

夕焼け撮りに行かないと♪


さて、夕焼け撮影に行く前に、こんな本を読んでいました。

FinTech革命

…写真、ボケボケにA(^^;;

日経BPから発刊されているムックのシリーズの一冊で、最近、IoT(インターネット・オブ・シンクス、日本では、モノのインターネットと訳されることの多いキーワードです)などと一緒に話題になっている言葉です。ぶっちゃけて言いますと、物を売買したり、融資したり、投資したりするために、今までのような金融システムだけでなく、インターネットやコンピューターの技術を使ってもっと安全に効率的に行えるようにしましょうというものなのですが、これだけですと、インターネット上で行われている電子決済や、日本でもかなり定着してきました電子マネーなどとどう違うのかと思ったりもしますよね。(^^;;

実は、これらと、最近騒がれているFinTech(金融(Financial)と、コンピューターなどの技術(Technology)を合わせた造語)ではちょっと違っていたりします。

例えば、これまでカード番号など個人情報をあらかじめ入力してからでないと決済できなかったものを、スマホなどに増設できる小さなカードリーダーを使うことで決済出来るようにしたり、または、個人情報をわざわざ入力しなくてもできるようにしたり(その元祖が、あのテスラモーターの創業者、イーロン・マスクさんが最初に起こした会社(厳密には最初に関わった)、PeyPalだったりするのは有名です)、

その他、SNSなどの利用者間で、お金の送金ができるようになったり(Lineのサービスの一つ、LinePayもそのひとつです)、皆が共通する複雑な暗号で守られた特殊な通帳を所有することで信用を獲得(ブロックチェーン)しているビット・コイン(仮想通貨の代表格。最近はこのほかにもいろいろな仮想通貨が出てきています)など、こういったテクノロジーを吸収しながら進化をしている金融システムの事を指すそうです。うん、気づかぬうちに、銀行業務を脅かすまでに進化していたとは…(^^;;

かつて、ブラウザーの雄として名を馳せ、ネットスケープ社を起こした(現在、その技術は、ファイヤー・フォックスという名前のブラウザーに使われています)マーク・アンドリーセンが、かなりビット・コインの技術を推していましたが、当時の私にはその意味が理解できず、なぜ暗号を解く作業(発掘と呼ばれる作業です。金を掘り出す作業に似ていることから)をしてまで獲得しなくてはいけないのだろうとか、仮想通貨の価値はどうやって保証されるのだろうとか、首をかしげたものです。でも、このムックで解説されているブロックチェーン技術などを読むうちに、なるほどと、疑問が氷解していきました。確かにこれはすごい技術だわ。(^^;

それで、この技術が行き着く先は、今、政府の思惑などで価値基準が大きく変動して翻弄されている現在の為替システムや、既存の銀行ではまず行っていない少額融資などの金融システムの普及などで、今までの銀行の意味とかを問われてくる訳でして、まさに、新聞・出版などのメディアや、音楽・映像コンテンツなどの流通システムを一気に変貌させたインターネットの革命と同じくらいの大きな変化が金融システムから起こる!ということらしいです。

で、タイトルで紹介しましたIBMはどう関係しているのか?

これがまさにオオアリクイな訳でして(^^;;

この会社、あまり騒がれませんでしたが、電子決済を安全に行うためのシステムや、仮想通貨の技術などをすでに開発中だったりするのですよね。しかも、既存の銀行の金融サーバーや、通常はクローズドになっています顧客の預金情報の情報管理・セキュリティーに関するソフトウェアのノウハウは、そんじょそこらの企業よりも多く蓄積していますし、それに、最強のAIシステム、「ワトソン」を作っていますしで、このFintech革命の荒波にいつでも対応できる力を持っているのですよね。今は売り上げも株価も低迷していますが、すでに多くのこれらの技術を蓄積してきているこの青い巨人が再び目を覚まして、進撃してくると私は睨んでいます。

老舗の大企業だから、小回りの利く若いベンチャー企業に翻弄されるだけだろうと油断している人たちも多いようですが、こういった企業は歴史があり、人材も豊富なだけに、油断していると足元をすくわれて、気づいたら大企業の手のひらで踊っていただけ、なんてこともあり得るわけでして…ええ、若いうちは勢いもあって、調子のいい時は、自分が天下を取ったみたいに思ったりしてしまうものなのですが…こんなことを云うのは私も年を取った証でしょうか?A(^^;;

ですが、パーソナルコンピューターの黎明期に、APPLEやコモドール、マイクロソフトやデジタルリサーチなどの新興勢力から大きく立ち遅れて、周りから、「IBMの時代は終わった」と揶揄されていた最中に、現在のPCアーキテクチャーの基礎となったIBM-PC(厳密には、その後のPC-ATが基礎)を発表、市場を席巻し、デファクトスタンダードに登りつめた事実を見逃すわけにはいきません。で、その力が今もあると私はそう思っています。

IoTやFintech、IBMには追い風が吹いてきているのではないでしょうか?個人的な見解です。


あぷりこっと
ブログ書いている間に太陽がお隠れに…(;;)