「世間体」という悪魔 | Aprikos blogg

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色々ありますが、それでも前を向いて生きようとしているMtFな私の天然ブログです。

おはようございます。(^^)




「他人を肌の色や出身地、性別等で差別してはいけません!」

と、学校で、または家庭で教わると思いますが…




いざ、外に出ると、自分はそう思っていても、偏見や差別だらけだったりします。

本人にとっては、

たまたま、心と体の性別が一致しなかっただけだったり、

たまたま、同じ性別の人を好きになってしまったり、

たまたま、肌の色が周りの人と違うだけだったり、

たまたま、友達の信じている宗教(宗派)と違うだけだったり…

そう、全て自分も他人も違いがあるのは自ら望んだものではなく、たまたまだったりするのです。

ですが、どうしても周りの人は、

心と体の性別の違いがあるなんて信じられない。単なる現実逃避じゃないの? とか、

同性を好きになるなんて信じられない。異性と結婚して、子供を作って家庭を築くのが、人間としての幸せじゃないの? とか、

あの子、肌の色が白いでしょう?きっと○○人よ!その昔、この国を侵略してたくさん人を殺してきた民族よ!その末裔の子と関わっちゃだめ! とか、

家は先祖代々、お釈迦様を信じてきたんだ。だから、クリスマスを祝う奴なんぞの家に遊びに行ってはならん! など…

無いようでいて意外にこのような状況、発生しているのですよね。しかもこの日本で…

そして、この状況を何とか打破したくても、一旦ついてしまった世間のイメージを払拭するのは、大変困難です。

事実、私の周りにもこのような人たちはいっぱいいますし、また、自分の心の中にも、潜在的にこのような人を「差別する心」というのは眠っていて、自分の無意識のうちにそっと顔を出していると思うんです。

勿論、そのようなものとは、戦わなくてはいけないことは、私もわかってはいます。ですが…

親や自分が何の摩擦もなく、平穏に暮らすために、世間体を気にしなくてはならない状況というものがどうしても発生してしまうことは否めません。

世間体を気にして、性自認と肉体の性別の不一致を隠して、目に見える性別で社会に溶け込もうとか、

世間体を気にして、本当は同性が好きだけど、親を喜ばせたいし、そういう生き方が「普通」なんだから、異性の人と結婚したり、

世間体を気にして、学校の社会で習ったように、その友達のご先祖様は、「昔、この国を攻めてきたごろつき共」だから、憎むべき相手。今日から絶交ししよう、とか、

世間体を気にして、家は宗教が違うのだから、異教徒の彼とは色々不釣り合いよね…家のこともあるけど、彼に迷惑をかけるのがもっと辛い。だから、私が身を引かないと…

この「世間体」というものは、自分への言い訳にもなるし、先にも言いましたように、社会との摩擦を防いで、平穏に暮らすことも約束される。その意味で大変危険な悪魔だと思ってしまいました。

差別や偏見はいけないというあの言葉って、世間に出るとただの体裁で嘘なんだなぁ~なんて、思ってしまう。

こうして、違いがある人間は、「絶望」という暗くて深い闇に落とされていくのかな…

学生の頃に、立派なことを言っていた人が、社会に出ると、「でも、現実問題な…」なんて、これまでの考えを180度変えてしまったりするのを見ていますと、大変悲しくなりますし、何より何を信じていいのか解らなくなってしまいます。

でも、「信じられるのは自分だけ」なんてのも、寂しいと言いますか、違う気がする。

ふぅ。

難しいですよね。

何が正解なのか、解りませんし、そもそも正解なんてないのかも知れない。

けど、自分のことや周りのことで、何か違う、そうじゃないと、感じるのは、いけないことではないと思うんです。多分、それがきっかけで、少しづつ、同じ考えや違和感を感じている人たちが集まってきて、やがて、劇的にではないでしょうが、社会の中の「世間体」というものを変えていく。そんな気がいたします。

心と体の性別が一致しなくても、いいじゃん!

同性を好きになったって、別に悪くない!

確かに過去にそのようなことがあったかもしれない。だけど、そいつの人格や民族文化まで否定するのはおかしい!

宗教が違ってもいいじゃん!もともと、違いがあるから解りたいと思うのだし、面白いじゃない!



そんな風になる日がこの日本にも来るといいですよね。(^^)

昨日、佐藤悠祐さんのブログを読みまして、そう思ったアプリコットだったりしました。5月17日は、「多様な性にYES!」の日に正式に決まったそうですよ。(^^)

リンク先…startline.netのブログ

あぷりこっと
日本でも、5月17日が記念日に制定されたのだそうです。恥ずかしながら、その意味を昨晩初めて知りました。A(^^;; 佐藤さんのコメント欄に、すごく恥ずかしいコメントを残してきてしまった私って…穴があったら入りたいです。(/ω\)