懐かしい。
ハルが昔住んでたマンションを通り過ぎて、その先のマンションが友達のマンション。
少し離れたところに停車して待っていると、ハルが出て来た。
手を少しだけ振って合図すると、さっと乗ってきた。
春になったとはいっても外はまだ寒い。
その、ヒヤッとした空気を纏って、ハルが乗り込む。
手を握ると冷たい。
「こんなになるとは思わなくて。最近忙しすぎて、同僚がつぶれたよ。」
笑いながら言ってるけど、ハルだって相当忙しい。
睡眠だって足りてないはずだろうし。
「ハルも無理しないで。いつまで忙しい?」
「毎年のことだからね。4月に、入れば暇になるんだけど、初めの週末は恒例の花見だよ。。もう、下の子達だけでやってくれていいのにな、、」
「ハル?ハルが落ち着くころ、俺も少しだけ時間取れるよ。その後は映画の宣伝が始まるから。。」
「ほんと?じゃあ、それを楽しみにがんばろっと。
准くんも、また忙しくなるんだね。
去年撮ってた映画だよね。。そっかー。もう1年だね。。」
ハルは懐かしそうにしてた。
連れて行きたい場所がある。