昨晩NHKスペシャルで「大地に種をまいた時」というプログラムがあり、興味があったので見てみた。
「平和を願う心が農耕を発展させた」とする最新仮説に基づいており、
それが仮説にせよたいへんに説得力のある内容だった。
農耕というのは人類最大の大革命と言われている。
種をまいて育てる文化、というのは人間にしか出来ない高度な文化であり、
動物は、自分のDNAという種をまいても、食べて生きていくための収穫作業はしない。
基本的には「その日」暮らしなのだ。
けれども人間だけが、およそ12000年前くらいから、種をまいて、育てて、収穫し、
その場所に定住する文化を始めることになる。
(狩りをして捕食する生活では、獲物を求めて移動するしかなかった。)
しかし定住して食物を得られるようになって、獲物と格闘する機会が減った代わりに、
「なわばり」を拡大するための人間同士の争いが増えていくことになる。
定住して初めて「お隣さん」という関係に直面することになった人類は、
少しでもなわばりを広げたい、人より良い暮らしをしたいという欲求が出現し、
隣人を殺戮してでも自分たちのテリトリーを広げようとする。
そうやって争いを続けているうちに、これではいけない、効率的ではない、と
いつしか人類は「共存・共栄」という道を、模索しはじめることとなる。
(その頃の言語って、どんなもんだったのだろう??)
これって、ものすごい進歩だと思う。
これまで私は、共存するのが人間として当たり前の本能だと思っていたけど、
実は先祖達が長い年月をかけてつちかってきたものだったなんて目からウロコ・・・
勝手に、狩猟民族は肉食でケンカっ早くて農耕民族は我慢強くて争い事を好まない、
と思っていたけど、全くの真逆だったなんて。
(ただ共存の努力をしなくては生きて行けないという意味では、農耕の民の方が協調性は高かっただろう。)
そして、私は自分のことを典型的な農耕民族と思っていたけど、
計画性に乏しく、競争心が薄く、草花をあっという間に枯らす、という性格から、
本当は狩猟民族系だったのか、とヒザをポンっと打ったのだった。
(さあ、みんな友達の顔をひとりひとり思い出してみよう!)
それにしても、種を捲いて収穫し、共存・共栄の能力を発達させ、
それを後世に残そうと文明を築いてくれた遥か昔の祖先には感謝だね。