タメる、と言ってもお金の話しではない。
音楽やダンスの表現上での「間合い」の話しである。
私は長い間この「タメ」について説明出来ないでいた。
ところが或る日。
或るダンスの先生からこの「タメ」についての言葉を聞いて、
目の前の霧が急に晴れたのである。
その言葉とは。
「タメ、というのは人間の<喜怒哀楽>以外の感情を表現する事」
あ~、まさにそういう事なんだよなぁ。
アートというのは、人間の喜怒哀楽以外の「何か」を伝える事が出来るのだ。
その「タメ」が表現出来るかどうかということが、
優れた表現者なのか否か、の分かれ道な気がする。
それは人生においても同じで、
喜怒哀楽だけで判断して突っ走る勢いも必要だが、
時には自分の五感に耳を澄ませて、立ち止まって次のステップへの間合いを取る。
自分の間合いを知る、というのは
人のペースに合わせ過ぎては知り得ないものだ。
人に流されないことは大事だ。
でも頑なに自分の考え方に固執して、
他を受け入れる余裕が無いのもまた自分に流され過ぎだ。
自分と他人(世の中)との間合い。
魅力的な人というのは、この辺のバランスが絶妙なのかも知れない。
人の一生というのも、また芸術なのだ。