表題のガイド本というのは、2017年に出した私のガイドエッセイ本『南フランスの休日 プロヴァンスへ』のことなのですが、
じつは好きなのに載せていない店はたくさんあります。
隠しておきたいという理由ではなく、例えばこちらのレストランはアジア食だから。
『地球の歩き方』のように数をたくさん紹介するスタイルなら一つくらいアジア食が入ってもいいと思いますが、一つの町で1〜2軒のレストランしか出さない場合、やっぱり候補から落ちてしまいます。
お許しください!
そのぶんこちらで、そういったお店は紹介していきたいと思います。
今日ご紹介するのは、リルシュルラソルグの旧市街から歩いて5分ほどの場所にあるヴェトナム料理のお店「Le Saïgon」。
地元人に人気のお店で、とくに週末は混んでいます。
私たちが暮らす町リルシュルラソルグのなかでも、よく行くお店。
通りから見ると、まったくいけてないお店なのですが、中に入ると別世界。
ソルグ川沿いに広い東洋風の庭園があり、ゆったりとテーブルが並んでいます。
二人席と6人以上の大人数の席が大雑把に別れているのも、気が利いています。
川辺の席だと、川の中の魚まで見えます。
今日は、大きなマスが川面の虫をパクッと見事にキャッチした様子を見ることができて感激しました。カモたちが水遊びをしている様子も見ていて飽きません。
今の時期は日が長いので、7時半に行っても、ほぼずっと明るいです。
上の写真で20時はゆうに過ぎています。
いろんな渡り鳥が季節ごとに歌を提供してくれるのも最高。
さて、ここで何を食べるかというと、たいてい決まっているのですが、
最初は定番のこの2品。
生春巻き Rouleaux de printemps 9,90€
揚げ春巻き(豚か鶏)Nem 8,90€
これをつまみに、グラスの生ビールをちびちびいただく私。
生春巻きのソースもナッツが濃くて絶品です。
そしてメインはこちら。
魚介鍋 Marmite de la mer 20€
サーモン、エビ、イカ、キクラゲ、野菜がたっぷり入ったココナツミルクベースのお鍋(一人分)。
これに白いごはんRiz nature をサイドオーダーして、タイカレーのように食べるのが好きです。
辛さを聞いてくれるのですが、今回、フランスの辛さをバカにして(辛いものが苦手な人が多いので、タイ料理などでもほとんど辛くないのが通例)、辛さMaxでお願いしたら、とんでもなく辛かった、、!
食後に
「辛さはどうでしたか? 珍しいオーダーにコックが喜んでかなり辛くしたようですけど」と聞かれたので、
「ぎりぎり、いえ、正直いって激辛でしたっ!」と涙目で大笑い。
ベトナム料理も意外と辛いのですね。次回は気をつけます。
あ、参考までにダヴィッドのお気に入りのメインは
Poulet croustillant à l’ail
鶏肉のフライ・ニンニク風味
日本の唐揚げが懐かしいのでしょう。
じつは、反対側の道は、以前このブログでもご紹介した、とっておきの水辺の散歩道なのです。
プロヴァンスでフレンチに飽きたら、ぜひこんなアジアの美味をお試しください。
Le Saïgon
329 av.j. Charmasson-Route d'Apt L'isle sur la sorgue
04 90 20 83 78
月火曜休
こちらがガイドエッセイ本になります。
こちらは私たちの宿のHP