秋はやっぱりジビエが食べたい。
自然に生息している、野性の、いわゆる野禽。

そんなことを1カ月前くらいにダヴィッドに言ったら、
友だちにいろいろ聞いてくれていたらしい。
もちろんフランスなので、それなりのレストランに行けば食べられるのだけれど、そこがフランス人。狩猟が好きな友だちを探してくれたりしてたみたい。

というのも、フランス語で「ジビエ」なんていわれると、とてもオシャレなものの気がしますが、日本の「熊」や「鹿」や「いのしし」といっしょです。
狩猟好きな地元の人が射止めた野禽を、みんなで分け合ったり、いっしょに料理したりするのです。まあ、もちろん、星付きレストランに運ばれたのちは、豪華な一皿になるのですが。

そうこうしていたら、友人のブルーノが「ジビエの夜」を企画してくれました。
というわけで今夜は、彼の新しいレストランで、ジビエのフルコース!
bishe(雌鹿)cerf(雄鹿)と、野鳥を数種、用意してくれているらしい。
そして、garni(付け合わせ)には、さまざまなキノコを!
キノコのスープなども含めて、13皿だとか!!

深まりゆく秋の夜を、ジビエとキノコでゆっくり楽しんできます。

そして夜は、パパ、ママの田舎の家で泊まります。
signes(シーニュ)という小さな村。
もう暖炉の季節です。
パチパチという音を聞きながら過ごす静かな夜は、私たちの大好きな時間。
ダヴィッドは、それを”ファンタジー”の時間だという。

フランスにはフランスの、四季それぞれの楽しみ方があります。