![un olivier](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fimg0.photo3.ameba.jp%2Fp%2Fprovencal%2Fmedium%2F0761Nya14tSu26oNI07IaP.jpg)
『un olivier』
ル・カストレ村にはスーパーマーケットもなければ、八百屋もありません。
あるのは、土産物屋とレストランばかり。
パン屋が1軒あるけれど、パンだけでは暮らしていけません。
ここで暮らしている人たちは、車で近隣の大型スーパーでまとめて買物をします。Casino(カジノ)とかCarrefour(カルフール)とか。でも、私は車を運転できないので、テクテク歩いて、ひと山越えて、隣町まで買物に行っていました。
ひと山といったって丘なので、アップダウンはたいしたことありません。片道45分くらいの道のりを、行きは下り、帰りは荷物を持って登る。
でも、その道中の景色の美しさといったら、、、。一面に広がるブドウ畑に、オリーブの古木がどっしりと立ち、足元には野の花が生い茂る。
初夏から盛夏にかけては、日に日にブドウの実が大きく育っていく様子も見られます。聞こえるのは、降るようなセミの鳴き声だけ。
村になじんでくると、村の人が、車でスーパーへ買物に行くとき、「乗ってくー?」と、うちのドアをノックしてくれたり電話をくれたりするようになり、だいぶ買物も楽になったけれど、徒歩での買物も決して嫌いじゃなかったです。
いま住んでるマルセイユでは、徒歩圏内にCasino(カジノ)とMonoprix(モノプリ)があって、その他、八百屋、アジアの食料品店、パン屋、肉屋などもあって、何不自由ない。
それでも、フランス中がそうだけれど、日曜日は休みだし、コンビニなんてないので、7時くらいには店は閉まります。
大型スーパーでの買物風景は、アメリカなんかと変わりません。
大きなカートに山積みの食料、コーラ、ビール、トイレットペーパーetc。先日見た、子ども2人連れの男性のカートの中はほとんどが冷凍ピザだったし。
フランスらしいのは、チーズとシャルキュトリー(肉の総菜)、ワインのコーナーぐらい?
いったい何人家族なんだろうと思うくらいの量をカートに入れて買っていきます。支払いは、たいていカードかチェック(小切手)。
でも、こんなふうにふんだんに買える人は裕福な人。物価が上がって、ほんとうに、みんな大変。週に1回しか肉が食べられない、っていう4人家族の話を聞いたけど、大げさな話じゃないと思います。
先日、ダヴィが突然、「マックが食べたい」と言って買ってきたマクドナルドの値段を聞いて、ビックリしました。セットメニュー2つ、サラダ、ナゲット。これで28ユーロ。28ユーロっていったら、4000円! 食べたくもない(私)マックごときに、、腹ただしい。
フランスでの生活は楽しいことが多いけれど、これだけ物価が高くなると、経済的には皆たいへん。そりゃ、ヨーロッパは不況にもなります。