昨日、フランス政府は、今後、農地の6%以上をビオロジー(BIO/オーガニック)栽培にすることを義務づけると発表しました。
これによって各農業家は、少なからずビオ栽培を実践していかなくてはなりません。

フランスでは政府が積極的に支援しているせいか、急速にビオ製品が増えているようです。日本でも、数年前にフランス産のビオ・ワインなどが話題になったけれど、ワインだけでなく、こちらでは、ビオ専門店や普通のスーパーのビオ・コーナーで、いろんな製品が気軽に買えます。

わが家でも、可能なものはビオを購入しています。
たとえば、牛乳、バター、オイル、ビスケット、ジャム、米、ジュース、卵、クリーム、コーヒー豆、紅茶、野菜、果物などなど。コスメ類も充実していて、先日は薬局でビオのシャンプーを探して買ったところです。

もともと東京でビオについて学び、ナチュラル・ハーモニーという会社から、野菜などを毎週宅配してもらっていました。
元気で生きたいし、なにより美味しい。
きっかけは、東京のナチュラル・ハーモニーのレストランで、子どものときから大嫌いだった納豆を生まれて初めて美味しいと思えたこと。これは衝撃でした。聞けば、自然栽培の大豆を、天然のわらで自然発酵させて作っているものだと聞き、興味をもったのでした。
それ以来、毎週届く野菜や米、納豆などを味わい、自然栽培ものの旨さを体感していきました。

それ以前も、青山の某有名ビオショップで買っていたのだけれど、「減農薬」ばかりなのが気になってました。
「自然栽培」と「有機栽培」の違いも知りました。
簡単にいえば、「自然栽培」というのは、肥料をいっさい使わず、植物本来の力を生かして栽培する方法。一方「有機栽培」は有機肥料を与えて育てる方法。
「有機栽培」が悪いとはもちろんいわないけれど、問題はあります。日本の場合、その肥料の内容までたどっていないので、化学肥料たっぷりの餌を食べている動物の糞尿が使われている可能性だってあるんですね。「肥料」の中身が大事で、「有機」ならなんでもいいというわけでは決してないのです。
今回、フランス政府は、肥料の規制もさらに強化したようです。

ストイックになるのはイヤだけれど、
体に入れるものは、安全なものを選びたい。
結果的に美しくもなれ、健康な精神も宿るはず!
高ければいいとはかぎらないが、食べものに限っては「安くていいものはない」と思っています。だって、真っ当なものを作ろうと思えば、手間も費用もかかる。逆に安く作ろうと思えば、化学肥料をガンガン入れて促成栽培すればいいのです。

添加物を使用していない製品には、フランス政府公認のマークがついているため、スーパーでも一目でオーガニックだとわかります。
ビオマーク
とはいえ、フランスは有機農業の統一規格を世界で初めて法制化した国で(1981年)、EU最大の農業国(農産物の自給率はかなりの品目で100%以上!)でありながら、じつはビオ製品の消費や生産は他国に遅れをとっています。EUのなかではドイツ、オーストリア、ベルギー、デンマークなどが先進国。

フランスはこれからエコの規制も強めていくようです。
いまのところ、ゴミ資源は、路上の仕分けボックスに各自が随時入れるという、ゆるーいシステム。
資源ゴミ