話には聞いていたものの、フランスの結婚式は恐るべし。
もっとも、「2時間で終わる結婚式なんて、日本ぐらいだよ」とダヴィは言っているけど。

さて、今回は友人のカリンとクロードの結婚式。
息子ファビオは1歳。
バンドールにほど近いサナリーの市庁舎と教会。
サナリー市庁舎

まず14:30から市庁舎で、市長立ち会いのもと、結婚の儀。
親族が見守るなか、新郎新婦と親、テモアンがサイン。
これでオフィシャルに、二人は夫婦となりました。
まさに契約といった雰囲気。
市庁舎中

そして15時からは、お隣の教会でいよいよ挙式(本日3組目)。
厳粛なものかと思ったら、かなりのリラックス・ムード。
私すぐ後ろのおじさんは、始まり早々、「疲れた~~」などといって、座ってます。

しかし、神父さんはなかなかいい話をしていました。

「毎朝起きるとき、何十年経っても、初めて会った時の気持ちで、隣の彼女(彼)を見てください。名前を呼ぶとき、愛情を込めて呼んでください。mon amour(私の愛)。。私は結婚していないので何と呼べるものかわかりませんが、”私の心”なんていいかもしれませんね」
サナリー教会中


その後、海に面した近くの公園で写真撮影。
ここは撮影のメッカらしく、近隣の町で挙式した後の大群が次々おしよせてきます。

そして、よーやく18:30から、レストランで宴会!
といっても、まずは中庭でアペリティフ・タイム。
ここでは、いろんな人が気軽に参加して、プレゼントを渡したり、シャンパンで乾杯+おしゃべりしたり。
9時頃から着席のディナーになり、50人くらいの招待客が指定の場所に座ります。
結婚式アペリティフ

ここから、延々、朝の6時まで!
食べたり、飲んだり、ゲームをしたり、ダンスをしたり。
イタリアからやって着た輩が、南フランス人顔負けの大騒ぎ。
イタリア人の騒々しさたるや、フランス人の比ではないことがよーくわかりました。
歌はとまらないわ、女性でも一気飲みするわ、喧嘩は始まるわ。。
そして、映画「ゴッドファーザー」のテーマを高らかに大合唱。。

形式張ったところはまるでなく、
それどころか、途中からはファミリー内の抗争にまで及び、さらに新婦と母との口論もあり、最後には、フランス人vsイタリア人論争になり、新郎(イタリアとフランスのハーフ)と我が相棒のダヴィッドとが大喧嘩。バカだのアホだのの罵声が飛び交い、新郎の叔父さんが止めに入って、さらに悪化。。。周りは止めるどころか、火に油をがんがん掛けまくり。
その間、延々、みんなシャンパンを飲み続けています。いったい何本開けたのか、そのうち確認してみようと思うけど。

最後まで残ったのは20人くらい。最年長は67歳のリンダ?
最年少は途中で起きてきた1歳のファビオくん。

このレストランはオーベルジュだったので、
急遽、部屋をとって12時まで爆睡したけど、
フランスの結婚式、かなりの体力が要されることは確か。

豪華ではないけど、料理もおいしく、とても素敵なオーベルジュなので、HPを付記しておきます。
les Jardins d'Anglise<
http://www.jardins-anglise.com/