冬至に入って、冬らしい冷え込みですね・・・歳があければ小寒、そして大寒・・・この歳末の季節感は冬らしくなっています。あと幾つ寝るとお正月、おっとその前に今晩はクリスマスイブでしたね。皆さん、聖なる夜をお楽しみに(^^)/
さて・・・
多くの人が
飛行機に乗る目的は
遠方への移動です。
早く、正確に、目的地に着くことが、
飛行機に乗る最大の理由なのです。
でも始まりは
きっとそうではなかったでしょう。
ただ空を飛びたい。
大空を舞ってみたい。
飛ぶことそのものが
目的だったはず。
飛ぶことが
目的ではなくなって、
早く正確に目的地に着くことが
目的になって、
空を飛ぶ価値と価格は
暴落していきました。
飛ぶことが目的だったころ
飛行機は憧れでした。
便利になって、
手段になって、
憧れは日常インフラへと変わったのです。
もはや
早くて正確なのは当たり前。
安くて、便利で、手厚いサービスがないと、
顧客には選んでもらえないのです。
さてさて・・・
私だってSDGsは
嫌いではありません。
世界の平和は願っているし、
持続可能な社会も実現したい。
心から
そう思っています。
だけど
企業がこれを掲げるのは反対です。
とくに
中小企業がビジョンやミッションに
SDGsや社会貢献を掲げること。
厳密に言うならば
SDGsを掲げることがダメなのではなく、
掲げるべきことを
掲げていないこと。
これが
ダメだと言っているのです。
そもそも
中小企業のビジョンや
ミッションは何のためにあるのか。
誰のためにあるのか。
まずここを
考えなくてはいけません。
企業とは“ある生業”によって
顧客に価値を提供する組織です。
顧客と従業員
どちらが偉いわけでもない。
価値と金銭との等価交換。
交換することによる
お互いの満足。
これが
企業の存在意義です。
となると、
掲げるべきビジョンや
ミッションは明白です。
私たちが提供するのは
こういう商品です。
この部分の価値だけは
必ず実現します。
その対価として
これだけの報酬をいただきます。
この価値と価格に
納得いただける方がお客様です。
これを掲げずして、
いったい
何を掲げるのでしょう。
たとえば
“こだわりのバターと小麦粉”で作る、
クロワッサン専門店があったとしましょう。
本当に美味しい。
だけどちょっと高い。
掲げるべきは
バターと小麦粉についての約束。
必ず
これを使います。
こういう製法で作ります。
手間がかかります。
原価がかかります。
だから、
ちょっと高くなってしまいます。
これ以外に
あるのでしょうか。
もちろん
SDGsも掲げればいい。
だけど
一番は
そこではない。
私たちの価値は
ここだ、ということ。
そのために
〇〇にこだわっている、
ということ。
だから
価格は決して安くはない、
ということ。
まったく同じものが
違う価格だったら。
いちばん安いものを
選ぶに決まっています。
同じじゃないのなら
何が違うのか。
それは
誰にとっての
どういう価値なのか。
ここが
明確でないと
顧客は選べません。
誰に
どういう理由で
選んで欲しいのか。
選ばれるために
約束する価値は何か。
社内で
これを共有するのが
ビジョン。
社外に向けて約束するのが
ミッション。
必要なのは
顧客と社員に向けた言葉なのです。
違うかなあ・・・(;^ω^)