2017年仕事納めです。今年も、禍福は糾える縄の如し・・・という感じで暮れていきます。

周囲の皆様に助けられ、おかげさまでなんとか良い歳を迎えられそうです。

皆々様、ありがとうございました。

 

さて・・・

 

私が起業したのは17年前のことである。 


起業した目的は、社員がいたから・・・

 
当時の私には、

社会的名声を得たいという欲求は無く・・・


お金にしても 
自由を手に入れるための手段に過ぎなかった。 


つまり・・・私は自由になりたかったのである。 

今から考えれば、

起業して社長になるよりも ・・・


フリーランスになって、

ひとりで仕事をした方が 
よほど自由だったであろうと思う。 


社長という仕事は 
思いのほか不自由なものであったからだ。 


だが、起業した当時の私は 
『フリーランス』というものの存在を知らなかった。 


いや、知らなかったというよりは、 
そんなものでは、

食べてはいけないだろうと思っていた。 

社会人経験の少なかった私には 
フリーランスで食べていく方法がよく分からなかったし・・・


当時の社会常識においては、

組織に所属していない人への信頼は、

著しく低いという印象があった。 


もしも・・・

 

今のような時代に 
社会人としてデビューしていたとしたら、 
きっと・・・

私はフリーランスの道を選んだであろうと思う。 

組織に所属するメリットはたくさんあるが、 
所属せねばならない理由(つまり組織から外れるデメリット)をあげるとしたら、 
大きく三つのことが考えられる。 

一つ目は社会的信用。 


大きな規模、知名度の高い組織に所属している事は、 
それだけで社会的信用に値するのである。 


二つ目は情報。 


組織に所属する事によって、 
ひとりでは手に入れる事の出来ない情報を得る事が出来る。 


三つ目は分業による効率化。 


一人だと何から何まで自分でやらなくてはならないが、 
組織に所属する事によって役割分担し、 
得意な事に特化して仕事ができるようになる。 

組織から離れると 
これらのメリットを享受出来なくなってしまうので、 
フリーランスになるメリットよりも、

それによって、

失うデメリットの方が、ずっと大きなものであったのだと思う。 


これまでの社会において、

フリーランスで食べていく事は簡単な事ではなかったのだ。 

だが、時代は大きく変化した。 


インターネットを始めとするソーシャルメディアの発達により、

フリーランスの人間でも簡単に情報を得る事が

出来るようになった。 


さらには・・・

 

ネットを通して、 
個人と個人が繋がりやすくなったため、 
組織と同じような分業体制を作る事が可能になった。 


そういう時代背景により 
フリーランスの社会的地位も見直されつつある。 

つまり・・・

 

今という時代は 
フリーランスとして生きていくには 
恰好の時代であるということだ。 


とはいっても・・・

 

大半の人はまだ、 
組織に所属した方が安定すると信じている。 


だが、実際にはどうなのだろう。 

今という時代は 
事業そのものが変化していくスピードが速い。 


だから・・・自分の得意分野を一つの組織で 
評価され続ける事が難しい。 


さらには・・・

 

組織そのものが業績悪化によって 
なくなってしまう可能性もある。 


フリーランスとして働く方が、収入も安定も増す。 


そういう人が、

どんどん増えていくだろう。 


その結果・・・

 

組織は、

今までとは違う雇用形態を余儀なくされることになるはずだ。