創業から8年、

プラウドには100人近い人材が入社し、

働き、そして50人ほどの人材が辞めていった。


累積すると1/2以上の人間が辞めたことになる。


そして

今でも毎年、十人前後の社員がこの会社を去っていく。


もちろん、

後ろ向きな理由で辞めていく人たちばかりではない。


独立する人、結婚して新しい人生をスタートする人、
やりたい仕事を見つけた人など・・・

「良かったね」と言える人もたくさんいる。

だがその反面、

仕事にやりがいを見出せない、

体の調子が良くない、
上司についていけないなど・・・

良かったとはいえない退社もたくさんある。


いずれにせよ

社員が辞めるのはとても辛い。


それがどんな理由であるにせよだ。


少しでもいい環境を作り出し、

1人でも多く定着してくれる会社にしたい。


そう願う反面、

それは私のエゴだという気もする。


すべての人にとって

ベストな会社など存在しないし、
独立したいという人を

無理やり繋ぎ止めることなど出来ないからだ。

正直言って、

別に定着率100パーセントの会社が

素晴らしいと思っているわけではない。


「一生御社で働き続けます」という

人材だけが欲しいとも思わないし、
「独立して世の中を変えたい」という学生など

とても魅力的に感じる。


そして

実際にそういう夢のある人たちを採用してきたのだ。


力をつけて辞めていくのは

むしろ喜ばしいことである。


だが私も人間である以上、

感情はそう簡単にはコントロールできない。


別れるときは

いつも切ないものだ。

そんな感情の起伏を十何年も経験しているうちに、
会社とは、

いったい何なのかということを

深く考えるようになった。

私にとってプラウドという会社は、
自己表現の場であり、

収入を得るところであり、
仲間と時間を共有する場でもある。

では、

他の社員にとっては何なのだろうか?


自分を鍛え、

収入を得、

やりがいを感じる場。


競争にもがき、

ストレスを感じ、

悩み苦しむ場。


仲間がいて、

喜びと苦しみを分かち合う場。


その

総てではないのか?


だが、それらの場は

会社の中にだけあるものではない。

会社とは何なのか???

私は最近、

会社とは「駅」のようなものではないかと感じる。


大きな駅もあれば、

小さな駅もある。


みんなが集まる駅もあれば、

そうでない駅もある。


人情味溢れる駅もあれば、

無機質な駅もある。


社長という名の駅長は、

自分の駅を魅力的にしなくてはならない。


みんなが訪れたくなる駅。


買い物ができて、

美味しい食事ができる駅。


魅力的な人がいっぱいで、

楽しい駅。


ずっとそこに留まっていたくなるような駅。


そんな駅を

作らなくてはならない。

だが、

どんなに魅力的にしたところで、

いつかはみんなその駅を去っていく。


人にはそれぞれ目的の場所があるからだ。


駅は

そこに行き着くための通過点に過ぎない。

たとえ

その駅が終着点であったとしても、

そこは目的地ではない。


人はいずれ去っていく。


留まることが目的ではなく、

目的に近づくことが目的なのだ。


それでも駅長は

快適な駅を作らなくてはならない。


1日でも、1時間でも長く留まってもらえるような

駅をめざさなくてはならない。


それが

社長という名の駅長の

永遠の仕事なのだと思う。