物流業界における
管理職の業務は重責である。
人の命と商品を預かり、
社会経済の基盤を支える物流業界。
それとは裏腹に現場運営が厳しいことは
皆周知の通りである。
昔、ある金融機関係シンクタンクが
物流業界の組織力において
現場の末端社員に「指示・命令」を伝えるには
他の業界に比べ6倍のエネルギーが必要と伝えていた。
どんなデータを元に
どんな分析を行ったかは定かではないが
私は的を得た数字であると思う。
基礎教育を受けるチャンスがなかったり、
その教育が嫌で、この業界に入ったなど
十分な教育を受けたスタッフが少ないのが実情である。
またドライバーは、外に出て行くことで業務を遂行し、
営業所やセンターや車庫など
本社から物理的に離れたところで業務が進められることも多い。
これらの2点が
現場浸透にエネルギーがかかる大きな原因である。
そこで管理職は、
どのような管理、指導を行っていかなければならないのだろうか?
それは
「同じ事を100回言い続ける」という根気である。
併せて、
方法とタイミングがポイントである。
口頭で伝わらなければ、
時には文書、張り紙、日報、ショートミーティング(対話)など
その状況に応じて方法を変えなければならない。
また、重要なのはタイミングである。
ついつい管理側は
「まとめて」伝えようとしてしまうが
その手間隙を惜しんではならない。
朝礼、終礼、昼食時など
1日数回に分けて伝達を行っている物流会社も多い。
また業務終了後の担当者に
疲れや集中力不足などが見られる時は
何を言っても“馬の耳に念仏”状態になる。
同じ事を100回伝えるという根気だけではなく、
その伝達方法も状況に応じて工夫をし、
タイミングも
当方の都合ではなく聞く側の状況を配慮する。
時にはマンツーマンでの「会話」ではなく
「対話」も効果的である。
根気こそ現場管理者の必要条件である。
