ビジネスでも経営でもサッカーでも、
スキルアップするためには訓練が必要である。
では具体的に、
どのような訓練をすれば大幅なスキルアップが望めるのだろうか?
ビジネスという分野では、
スキルアップに欠かせない重要なポイントがいくつか存在する。
今回はその中のひとつ、
「考える力」について取り上げてみたい。
現代のビジネスマンそして経営者に最も欠けているもの、
それが考える力だと思う。
これからの激動の時代を生き抜いていくためには、
考える力は必要不可欠なのだ。
こういう言い方をすると、
頭のいい人間しか生き残っていけないように感じるかもしれないが、
私の言う「考える力」は学歴や記憶力とはまったく違うものである。
まず、「考える」という行為について考えてみたい。
考えるという行為がまったくできない人はいない。
つまり、誰でも考える力は持っているということだ。
にもかかわらず、
その結果に大きな差がついてしまうのはなぜか?
ほとんどの人は、
その差は生まれ持った頭の良さや、記憶力の差だと勘違いしている。
だが、
頭がいいといわれている高学歴の官僚や政治家といえども、
「お前ら真剣に考えているのか!」と
怒鳴りたくなるシーンはたくさんあるはずだ。
なぜか?
それは、
世に言われている頭の良さと「考える力」が別物だからだ。
「考える」という行為はひとつの言葉でまとめられているが、
その定義は人によってまったく違う。
「考えてみろ」と言われて、考えるという行為をする場合、
ちょっと1~2分考えただけで「考えた」と定義する人もいれば、
1時間くらい真剣に考える人もいる。
さらには
1年2年と答えが出るまで考え続けても、
まだ考えが足りないと感じる人もいるだろう。
「考える」という行動ほど、人によって定義に差があるものはない。
そのうえ
数値化できないので目にも見えない。
だが、
ビジネスという分野で最も大きな差を生み出しているのが
この「考える」という行為なのである。
にもかかわらず、ほとんどのビジネスマンや経営者は
「考える」という行為をまったくといいほど行っていない。
たとえば、新聞を読む、ビジネス書を読む、講演を聴くというような
学習の場において、彼らは考えているのだろうか?
いや、ほとんどの人は考えていない。
ただ単に、知識やノウハウを記憶しているだけである。
歴史の勉強は何のためにするのかといえば、
過去に起こった出来事を未来に活かすためである。
年表や事実だけを記憶したところで何の価値もない。
なぜ起こったのか?どうすれば防げたのか?
どうすれば未来に生かせるのか?
それを考えることにこそ、歴史を学ぶ価値がある。
ビジネスも同じである。
毎朝何紙も新聞を読んで、
ありとあらゆる情報を集めたとしても
それだけでは意味がない。
大事なのは、
集めた知識を頭の中で整理し、
未来に役立つ形に加工して、アウトプットすることである。
電卓は1+1=と入力すれば2と出てくるから価値がある。
1+1=1+1と出てくるような電卓を欲しがる人はいないはずだ。
情報も頭の中を素通りさせてしまうと
何の価値も生み出さないということだ。
考えることが、日々の価値を高めていくのだと思う。
