図のように、一辺の長さが1の立方体V1と、底面がABCDと合同な正方形で、体積がV2の1/3倍である正四角錐V2をA、B、I、J、C、Dが同じ平面上にあるようにおく。
 このとき、次の各問いに答えよ。
(1)略
 3点E、H、Jを含む平面αでこの立体を切断した。
(2)略
(3)平面αでV2は2つの立体に切断される。このうち体積の小さい立体の体積を求めよ。

    

 

(1)と(2)は、ルートが絡みますし、メインの(3)を解くにあたって不要なので省略しています。
メインの(3)ですが、最難関中学校の受験生であれば、解くのに30秒もかかりません。
実際、20年ぐらい前に私が作成した灘中対策演習問題の中に、正四角すいを2つ並べて切断する問題があります(下の問題)が、灘中に合格した教え子の大半は短時間で解けています。

  

立体が2つあるというのは「はったり」にすぎず、立体1つを切断する問題にすぎませんからね。

因みに、正四面体を2つ並べて切断する問題が灘高校の入試で出されていますが、この問題も最難関中学校の受験生であれば、解けないといけません。
さて、西大和の問題を解いていきましょう。
線対称性に着目して、3点K、L、M(点Lは辺EHの真ん中の点、点Mは辺IJの真ん中の点とします)を通る平面を抜き出して考えます。

  
辺BCの真ん中の点をN、3点E、H、Jを通る平面と直線KNが交わった点をOとします。
抜き出した面にある三角形KNMを底面として考えます(いわゆる中底面)。
辺BCの長さを5(これが底面に垂直な高さになります)とし、それぞれの高さを図に書き込みます(図の( )内の数字)。
点Oのところの高さは、三角形ONMと三角形OKLの相似(相似比はNM:KL=2:3)に着目すればすぐにわかります。
  Vの体積:Vのうち平面αより上の部分の体積
 ={5×(0+5+5)/3}:{3×(0+3+5)/3} (体積の比=底面積の比×高さ(の平均)の比)
 =25:12
となるから、求める体積は
  1×1×1×1/3×12/25
 =4/25
となります。