日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)2004年の問題

 

今回は、日本ジュニア数学オリンピック2004年第6問を取り上げ、解説します。

中学入試にも同種の問題(灘中学校1997年算数1日目第7問など)が出されていて、本質的には今回取り上げたJMOの問題と何も変わりませんね。

877(バナナ)と15(イチゴ)という数字がおしゃれですね。
まず、2つの魔法について分析します。
魔法Aを使うと、イチゴの個数は変わらず、バナナの本数がイチゴの個数の分だけ増え、その結果、バナナの本数がイチゴの個数以上となります。
魔法Bを使うと、バナナの本数は変わらず、イチゴの個数がバナナの本数の分だけ増え、その結果、イチゴの個数がバナナの本数以上となります。
最初の状態から考えようとしても、どちらの魔法を使ったかわかりませんが、バナナの本数がイチゴの個数より多い最後の状態からさかのぼって考えると、直前に魔法Aを使ったことがわかり、以下同様に考えることができますね。
そこで、最後の状態からさかのぼって考えます。
(877-15)÷15=57・・・7だから、
 バナナ877本 イチゴ15個 ←魔法A57回← バナナ22本 イチゴ15個
となり、
 バナナ877本 イチゴ15個 ←魔法A58回← バナナ7本 イチゴ15個
となります。
イチゴの個数がバナナの本数より多くなったので、直前に魔法Bを使ったことがわかりますね。
 バナナ7本 イチゴ15個 ←魔法B1回← バナナ7本 イチゴ8個 ←魔法B1回← バナナ7本 イチゴ1個
となります。
バナナの本数がイチゴの個数より多くなったので、直前に魔法Aを使ったことが分かりますね。
 バナナ7本 イチゴ1個 ←魔法A6回← バナナ1本 イチゴ1個
となります。
したがって、魔法Aを58+6=64回、魔法Bを2回の合計64+2=66回の魔法を使ったことになります。

 

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