半径1の円周上に反時計回りに点A、B、C、Dを順にとり、線分ADは直径で、AC=CD、AB=BCが成り立つとする。
(1)∠ACBを求めよ。
(2)略
(3)略

 

(2)と(3)は三平方の定理とルートがからむので、省略しています。
一応高校の三角比の問題ですが、三平方の定理を利用して中学生の範囲で解けます。

(1)は小学生でも解ける角度の基本問題です。
図をかくと下のようになります。
  
三角形ACDは角Cが直角の直角二等辺三角形ですね。
2点B、Dを直線で結び、円周角の定理を利用すると、角ACB=角ADB=45/2度というように一瞬で解けますが、小学生の場合、円周角の定理を知らないので、円周角の定理を知らないふりをして解くことにします(西大和学園中学校など数学的な問題が出されることがある中学校を受験するのであれば、円周角の定理を知っておいた方が時間の短縮になっていいとは思いますが・・・)。
点B、Cと円の中心(点Oとします)をそれぞれ直線で結びます。
三角形COAは角COAが直角の直角二等辺三角形となりますね。
AB=BCだから、角COB=90/2=45度となります。
三角形OBCはOB=OCの二等辺三角形だから、角BCO=(180-45)/2=135/2度となり、角ACB=135/2-45=45/2度となります。