下の図のように、AB=3cm、AD=5cmの長方形ABCDと、CD=DEの直角二等辺三角形CDEがあり、辺CDがぴったり重なっています。BEとCDの交点をFとするとき、台形ABFDと三角形CEFの面積比を最も簡単な整数の比で表しなさい。
ちょうちょ相似ではなく、ピラミッド相似を使った後、いわゆる等高図形の面積比をフル活用すれば簡単に解けます。
解くのに30秒もかからないでしょう。
解説では、補助線を1本引く解法を採用しましたが、こちらでは、別解として、補助線を引かない解法を紹介します。
ただ、こちらの解法の方が若干計算が面倒で、時間がかかると思います。
三角形ABEと三角形DFEのピラミッド相似(相似比はAE:DE=(5+3):3=8:3)に着目すると、AB:DF=8:3となり、DF:FC=3:(8-3)=3:5となります。
また、三角形ABEと三角形DFEの面積比は(8×8):(3×3)=64:9となります。
三角形DFEの面積を[9]とすると、台形ABFDの面積は[64]-[9]=[55]となります。
三角形DFEと三角形CEFは高さ(DE)が等しく、底辺の比がDF:FC=3:5だから、面積比も3:5となり、三角形CEFの面積は[9]×5/3=[15]となります。
したがって、台形ABFDと三角形CEFの面積比は[55]:[15]=11:3となります。
詳しくは、滝中学校2023年算数第1問(2)の解答・解説で。