次の[ア]、[イ]にあてはまる整数を求めなさい。
1/101+1/[ア]=1/[イ]
部分分数分解(例えば、1/(4×5)=1/4-1/5など)をイメージできればほんの数秒で答えが出せます。
ウオーミングアップで京都産業大学附属中学校2015年B算数第2問(1)を解いてみるとよいでしょう。
詳しくは、フェリス女学院中学校2017年算数第1問(5)の解答・解説で。
ところで、次の問題を解いてみましょう。
1/2+1/6+1/12+1/20+1/30+1/42+1/56を計算しなさい。
部分分数分解を習っていれば、
与えられた式
=1/(1×2)+1/(2×3)+1/(3×4)+1/(4×5)+1/(5×6)+1/(6×7)+1/(7×8)
=1/1-1/2-1/3+1/3-1/4+1/4-1/5+1/5-1/6+1/6-1/7+1/7-1/8
=1-1/8
=7/8
とすぐにすることができます。
幼稚園の年中からずっと教えていた教え子が小3のときに、この問題を出したことがあります。
計算は早めに仕上げて、分数の計算はできるようにしていましたが、部分分数分解を教えずに出したので、どうするかなと見ていたら、
1/2+1/6=4/6=2/3
1/2+1/6+1/12=2/3+1/12=8/12+1/12=9/12=3/4
1/2+1/6+1/12+1/20=3/4+1/20=15/20+1/20=16/20=4/5
というように計算して、7番目は7/8だというように答えを求めていました。
次のように、小さな数から調べて、規則性を見抜いて答えを出したわけです。
①1/2 ②2/3 ③3/4 ④4/5 ・・・⑦?
こういう考え方は非常に大切なことで、中学入試だけでなく、大学入試にも役立ちます(この教え子は、幼稚園の年中から高3まで教えて、京大医学部に現役合格しています)。
低学年のうちは、公式(のようなもの)を覚えてそれをあてはめて解くような勉強をするのではなく、しっかりと手を動かして考える勉強が大切になります(もちろん、公式の成り立ちをしっかり理解した上で、結果的に公式を覚えているのであれば、何の問題もありません)。