父と母と3人の子供がいて、現在父は母より4歳(さい)年上で、子供は2歳ずつちがいます。また、5人の年齢(れい)の合計は120歳で、父と母の年齢の合計と子供3人の年齢の合計の比は4:1です。

(1)父と一番年下の子供の年齢は、それぞれ何歳ですか。[式と計算]

(2)父と母の年齢の合計が、子供3人の年齢の合計のちょうど2倍になるのは何年後ですか。

 

年令算の形式の問題ですが、(1)は和差算と平均算、(2)は旅人算の問題にすぎません。

(1)とは無関係に(2)を解くことができます。

(2)は、次のように、いわゆる「まるいち算」で解いてもよいでしょう。

条件を満たすのが①年後とすると、与えられた条件から

  96+①×2=(24+①×3)×2

  96+②=48+⑥ (分配法則の利用)

  ④=48

  ①=48/4=12

となるから、12年後が答えとなります。

なお、「父と母の年齢の合計と子供3人の年齢の合計の比は4:1」という表現を「父と母の年齢の合計は子供3人の年齢の合計の4倍」という表現に変えれば、低学年の子でも解けるでしょう。

子供3人年齢の合計5個分が120歳だから、子供3人の年齢の合計は120÷5=24歳となり、ここで、線分図をかいて平らに均せば一番下の年齢が出せます(線分図をかいた後、(24-2ー2-2)÷3=6歳とすることもできます)。

父の年齢は、線分図をかいて和差算を解けばよいでしょう。

(2)は、解説ページの解法や上のまるいち算では若干厳しいかもしれませんが、父母の年齢の合計が1年ごとに2歳増え、子供3人の年齢の合計が3歳増えることに着目し、次のような表をかいて調べていけば解けるでしょう。

    現在 1年後 2年後 3年後 4年後 5年後 6年後 ・・・

 父母 96  98 100 102 104 106 108 110 112 114 116 118 120

 子供 24  27  30  33  36  39  42  45  48  51  54  57  60

算数オリンピックのキッズBEEで入賞するような子は、こういう手を動かす作業ですぐに答えを求められます。

詳しくは、下記ページで。

 愛光中学校2021年算数第2問(問題)

 愛光中学校2021年算数第2問(解答・解説)

 

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