日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)2004年の問題

 

今回は、日本ジュニア数学オリンピック2004年第2問を取り上げ、解説します。

JJMOの予選がなかったころの問題で、前半の問題は予選レベルの問題です。

∠というのは角ということです。

この問題は、小学校低学年でも解けるでしょう。

少し勉強した子であれば、三角形の内角の和が180度であることも和差算の解き方も知っていますからね。

さて、JJMOの問題を解いていきましょう。

角Aの大きさが90度と書いてあるので、直角三角形と言う情報は必要ありません。

三角形の内角の和が180度だから、角Bの大きさと角Cの大きさの合計(和)は180-90=90度となります。

また、角Bの大きさと角Cの大きさの差(角Bの大きさ-角Cの大きさ)が48度だから、和差算を解くだけですね。

  

角Bの大きさを求めるのだから、線分図を角Bに揃えて考えればよく、角Bの大きさは(90+48)÷2=69度となります。

和差算は次のような表をかいて解くこともできます(こういう表で解きなさいということではなく、極端な場合を考えたり、(和と差の)一方を固定し、他方を動かして考えたりするという手法を学びましょうということです)。

差を48度に固定したまま、極端な場合(小さい方が0の場合)から動かしていきます。

 角B 48 49 50 ・・・ ?

 角C  0  1  2 ・・・

 合計 48 50 52 ・・・ 90

角C(角B)の大きさを1度ずつ増やしていくと、角Bと角Cの合計が48度から2度ずつ増えて90度となるから、それは(90-48)÷2=21回増やしたときとなり、角Bの大きさは48+1×21=69度となります。

 

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