今回は、日本ジュニア数学オリンピック2003年第2問を取り上げ、解説します。
JJMOの予選がなかったころの問題で、前半の問題は予選レベルの問題です。
消去算の基本問題で、低学年の子でも普通に解けるでしょう。
与えられた式をすべて合計すると、x、y、z2個ずつの和が3+5+4=12となるから、x+y+z=12÷2=6となります。
これと与えられた式を見比べると、x=6-3=3、y=6-5=1、z=6-4=2となります。
与えられた式の対称性を活かして解きましたが、対称性を崩して和差算に持ち込んで解くこともできます。
2番目の式と1番目の式の差を考えると、x-y=2となります。
これと3番目の式で和差算を解きます。
x=(4+2)÷2=3、y=4-3=1、z=3-1=2となります。
次の消去算の問題もぜひ解いてみましょう。